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爆弾酒を一気飲みせず、ちびりちびり飲んでは水2杯

爆弾酒を一気飲みせず、ちびりちびり飲んでは水2杯

Posted November. 27, 2006 07:10,   

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朴用雨(パク・ヨンウ)ソウル江北三星(カンブク・サムスン)病院家庭医学科教授は15年間、肥満患者だけで1万5000人あまりを診療した肥満治療専門家だ。何よりも、自分の身体を肥満体形(身長170cm、体重74kg、腰36インチ)から正常体形(体重62〜64kg、腰30インチ)にリモデリングするのに成功した。

お酒は肥満の敵と言うが、朴教授は医療界では愛酒家で通じている。一週間に平均5回も飲むのだから、ほとんど毎日お酒を飲んでいるわけだ。にもかかわず、5年前の体重を維持している。秘訣は何だろうか。年末が近づくにつれ、避けがたい酒席もだんだん増え、朴教授が思い浮かんだ。「太らないようにお酒を飲むノウハウ」を直接きいてみたかった。朴教授は愛酒家らしく、夜の酒席に記者を招待し、実戦をみせてくれた。

●レモンがアルコールの代謝を助け二日酔いを防ぐ

ソウル江南(カンナム)のある居酒屋に入ったのは、夜9時10分。彼の酒道は、「楽しく、適当に酔い、翌日また飲んでも大丈夫であるように」だそうだ。

テーブルの上にある薄く切ったレモンが、まず目に入った。記者が座るやいなや、ビールにウイスキーを入れた爆弾酒を作った朴教授が、グラスに氷を入れてはレモンの汁を絞る。

「レモン汁は爆弾酒のいやな匂いを無くし、消化液である胆汁の分泌を円滑にしてくれるうえ、ビタミンCが豊かで、アルコール代謝を助け二日酔いを防いでくれます」

記者が爆弾酒の杯を受け「一気飲み」をすると、すぐブレーキをかける。

「絶対一気飲みはしないでください。爆弾酒もビールを飲むようにちびりちびりと飲むのです。分かりましたか」

血中アルコール濃度を徐々に上げてこそ、解毒作用をする肝もまともに機能するという説明。

だからと言って、ビールのように度数の低いお酒が無条件良いのではない。爆弾酒は16〜17度、ビールは4〜5度。まったく同じに酔うためには、ビールを爆弾酒より4倍は飲まなければならないということだが、ビールにはウィスキーと違って、炭水化物(1L当たり30g)があるから、たくさん飲めば飲むほどお腹が出やすい。

●お酒を飲む前にミルク1杯…食事をすれば「お腹はすぐ出てしまう」

記者はすでに、スパゲッティとピザで夕食をお腹いっぱい食べた後だったので、朴教授の注ぐお酒が負担だった。

それを言うと、朴教授は舌打ちをした。「炭水化物はなるべく食べない方が良いんです。だからといって、何も食べずにお酒を飲むわけにはいきません。牛乳がいちばんです。私はすでに、コンビニで牛乳とゆで卵1個を食べました」。

炭水化物が身体に入れば、血中の糖の割合を適切に維持するため、肝がインシュリンを分泌するようになる。そうでなくてもアルコールを解毒するために忙しい肝が、もっと忙しくなるのだ。それに炭水化物があれば脂肪が分解されず身体に蓄積される。お腹が出る道理だ。でも、牛乳が食事代わりで、つまみが果物だとは。ひどいのではないか。

「それじゃ、焼肉に焼酒が飲みたいのですか。それは最悪です。アルコールは脂肪を分解するのではなく、合成を促進します。焼肉は食べればすぐに、脂肪として身体に蓄積するのです」。「おつまみに野菜と果物は欠かせません。熱量を減らすためではなく、ビタミンBとCを供給するためです」。

アルコールが身体に入れば、ビタミンBとCが消耗されるのはもちろん、生成もされない。果物も、熱量の低いキウイ、いちご、トマト、便秘予防效果のあるパイナップルが良い。そのような意味で、飲み手たちは毎日、総合ビタミン剤を服用しなければならないというのが、朴教授の助言だ。

●摂取したアルコールの10倍の水が必要

「アルコールが体外に排出されるためには水が必要ですが、摂取したアルコールの10倍が要ります」

爆弾酒一杯の量は200cc程度。アルコール度数は16度程度。水100ccにアルコール16gが入っているという意味だから、爆弾酒一杯にはアルコールが32g程度入っているわけだ。

これを解毒するためには、水320ccが必要だ。爆弾酒一杯を解毒するためには、水を一杯半以上飲まなければならないということだ。お冷かお湯かはかまわない。朴教授は実際に、「人間除湿器」みたいだった。

朴教授は、お酒を飲んだ翌日は、必ず朝ごはんを食べる。アルコール分解過程には炭水化物も必要だ。好物はモヤシを入れた汁かけご飯。暖かい汁で水分を、ご飯で炭水化物を供給するうえ、モヤシから出るアスパラギン酸が二日酔いの解消にも効く。



artemes@donga.com