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復讐は終り、愛は始まりか

Posted November. 16, 2006 06:12,   

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朴贊郁(パク・チャンウク)監督が「復讐は終り、愛は始まり」と叫んだなら、映画俳優チョン・ジフン(歌手ピ)はこのようなことを考えたはずだ。「テレビは終り、スクリーンは始まり」。

チョン・ジフンの映画デビューは話題だ。映画はまだ封切られてない。チョン・ジフンの演技力の評価も先のことだ。しかし、歌手、タレントなど4年間、テレビスターで活動したチョン・ジフンが主演級で映画にデビューしたとのこと、さらに朴監督の映画『サイボーグだが、大丈夫』に出演したということまで人々の関心を集めた。負担、期待、挑戦…。しかし、チョン・ジフンは「正しい生活男」らしく、朴監督の褒め言葉から始めた。

「朴監督ですか。映画界の巨匠でしょう。多くの方々から負担感について聞かれますが、撮影中に感謝するだけでした。監督はジェントルマンでしょう。あまり叱られる事もなかったし楽しかったんです」

映画俳優のチョン・ジフンに与えられた真っ先の課題は歌手のピを消す事。精神病者「パク・イルスン」役のために、チョン・ジフンは本人のトレードマークだった筋肉質の体つきをだぶだぶの白い患者服の中に隠した。さらに『ウェルカム・トゥ・トンマッコル』の田舍少女姜惠貞(カン・ヘジョン)を見るかのようなヘアスタイルで「非凡さ」を表現した。ヨーデルソング歌うこと、ピンポンをすることなど他人の才能を盗むキャラクターを表現するために、チョン・ジフンはヨーデルソング歌手のソ・ヨンリュルに特別指導まで受けた。これ位なら、映画出演が「無料」で行われたようではなさそうだ。その他に映画のためにどのような努力を傾けたか。やっぱりチョン・ジフンは「正しい」答えで一貫した。

「小説や他の映画でアイディアを得たのはありません。ただイルスンに惹かれ演じたことだけです。撮影終始『私はチョン・ジフンではなく、パク・イルスンだ』と考えたから、歌手ピを消すことができたのではないでしょうか」

映画撮影中にこれといったエピソードもなかったそうだ。撮影場の雰囲気が静かすぎて、ここが本当の撮影場なのか紛らわしほどだったと。それでもチョン・ジフンは相変らず「楽しい記憶しかない」と話した。瞬間、チョン・ジフンではなく、パク・イルスンがつぶやくようだった。

「初の出演だが、(まあまあ)大丈夫」



bsism@donga.com