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立派な続編、前作の成功もうらやましくない

立派な続編、前作の成功もうらやましくない

Posted November. 09, 2006 07:09,   

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今年の興行映画の大半が続編製作計画を持っている。韓国映画にも、「ブランド」が力を発揮するという証拠だ。前作より成功する続編が出始めて深化した現象だ。前作を受け継ぎながらも、新しさを加えて差別化するのが成功のカギだ。

●前作の成功を追い風にブランド化意欲

650万人が見た「タチャ」の場合、最後にゴニ(チョ・スンウ)が外国のカジノの公衆電話で受話器をあげるシーンのため、続編製作の話が出た。サイダスFNHのユン・サンオ理事は、「もともとは、ゴニが電話をすればファラン(李スギョン)が出るシーンだが、編集で切られただけで、続編をつくるためではない」と言いながらも、「最終決定は出てないが、ポーカーを素材にした続編の可能性は開かれている」とし、「タチャ」のブランド化に対する意欲を隠さなかった。

1300万人を突破し、米国封切りを控えている「怪物」は、続編製作のための準備作業中だ。チョンオラムのチェ・ヨンベ代表は、「続編をするなら、我々の技術で作りたくて、韓国のコンピューター・グラフィック業者と会っており、まず、5〜10分の短編映画を作るつもりだ」と述べた。本質だけ除いて完全に新しく創作するのでないなら、作らない方がましだと彼は言う。

前作より成功した続編「頭師父一体(マイ・ボス マイ・ヒーロー)」(610万)の製作社シネマジェニスは、第3弾のシナリオ作業中だ。今回も組織暴力団コメディーだが、学校という空間から脱する。ソ・ジョン理事は、「来年下半期に、第3弾を撮影し、4弾くらいまで考えている」と話した。

●興行リスクは少ないが、「+α」誠意を尽くさなければ

製作中の作品も多い。全羅南道霊光(チョルラナムド・ヨングァン)で撮影中の「マパ島2」は、財閥会長の初恋を捜す李ムンシクがマパ島に漂流し、お婆さんたちと経験することが内容だ。童話「シンデレラ」と韓国小説「夕立ち」を合わせたストーリーに、空間とキャラクターはそのままだ。一方、「同い年の家庭教師2」は前作を覆した。今回は、男子大学生(朴キウン)が交換学生として来た在日韓国人(李チョンア)に韓国語を教える内容。シナリオ作家7人が動員され、計18バージョンのシナリオを作り、その中で一つを選んだ。第2弾が第1弾の興行に及ばなかった「花嫁はギャングスター」シリーズは、第3弾には香港スター、舒淇(スー・チー)を主演にし、「今回は香港お姉さん」と宣伝している。

続編製作ブームは、韓国映画が産業的土台を持つようになったことを意味する。韓国映画の勢いが2000年代以後だから、当然、最近になって、続編製作が多いわけだ。MKピクチャーズのチョン・クムジャマーケティング室長は、「前作の興行が前提になり、観客の期待値もあるので、マーケティング側面ではリスクが少ない」と語った。

しかし、映画評論家のチョン・チャニル氏は、「続編はアイディアの産物ではなく企画の産物だから、よくできてもほめられにくい。いつもプラス・アルファを思って、誠意を尽くさなければ、目を背けられるかも知れない」と話した。チョン氏は、「ゴッドファーザー2」や「ターミネーター2」などが前作よりよく出来た続編だったが、第3弾からは「壊れ」始めたと付け加えた。



yourcat@donga.com