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Posted October. 28, 2006 07:06,   

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●私の演奏をノーディーションを通じ検証!

エリック・クランプトンが好きで、ドラムとギター演奏が趣味というこの10代の少女が注目を集めるようになったのは今年の夏からだ。電子ギターでイングヴェイ・マルムスティーンの「ファー・ビヨンド・ザ・サン」、ディープパープルの「バーン」などの曲を演奏して動画で撮影した後、本人のブログに載せると、ネチズンたちが1本当たり平均5000件以上照会した。これによりネチズンの注目を引き始めた。

チョ氏は「『感情を抑えるな』『ビブラート(ギターの線を動かし、震える音を出す技術)に気を使いなさい』など多くの指摘に最初は傷ついたが、かなり役に立った」とし、「これからシンガーソングライターになるのが夢」と話した。チョ氏の「四季」動画は掲示されてから5日で4万件を超える照会と300個余りの書き込みがあった。

映画音楽のピアノ演奏動画を載せたヤン・スング(18)氏は最初からダウムサイト内の「OSTを弾く男」という本人のコーナーを持っている。ヤン氏は「ピアノの演奏実力を検証してもらうため、映画『王の男』に収録された『反虚空』という曲を載せた」とし「ミニホームページの1日訪問者が5000人を超えるほど人気を集めて当惑している」と話した。

肩にギターかばんを背負ってソウル弘益(ホンイク)大学近くのロッククラブを歩き回りながら、オーディションを受けていたアマチュアミュージシャンたち。これからはギターかばんの代わりに、コンピューターと動画編集機、そしてウェブカメラを準備する。そしてクラブのオーナーではない3000万ネチズンを相手に、本人の演奏動画をインターネットに掲示する。いわゆる「ノーディーション(N-Audition)」時代が渡来した。

「ノーディーション」文化は2年前、インターネットの音楽演奏専門サイト「ミュール」を中心にできており、現在は「エムクン」「パンドラTV」のような動画専門サイトやネイバーの「ネイバープレー」、ダウムの「TVパッ」などポータルサイト内の動画掲示板にまで拡散した。ダウムは18日から「第1回ネチズン動画音楽会」を開き、10日ぶりに200本余りのギター、ピアノなどのアマチュア演奏動画が掲示されるほど人気を集めている。

●スターは易しくミュージシャンは遠いか

ノーディーション文化が本格的に注目を集めるようになったのは、正に「キャノーンギターの動画」1本で名前を知らせたイム・ジョンヒョン(22)氏、今年初めに米国の動画コミュニティ「ユーチューブ」に「キャノーン」をロックバージョンで演奏した動画を掲示した。彼の演奏が8月、ニューヨーク・タイムズにインタビュー内容が掲載されるほど注目を集めた。それをきっかけに「にわかスター」の座に上がった。以後「第2のイム・ジョンヒョン」を夢見る多くの10、20代の若いアマチュアミュージシャンが動画サイトに本人の演奏動画を載せ、ネチズンの評価を待っている。

弘益大学前のクラブ「ローリングホール」のキム・チョンソン代表は「昔は限られた空間、観客を対象に特技を見せたとすれば、これからは全国のネチズンを対象にオーディションを受ける」とし「一瞬にしてスターになりやすい」と話した。

CD文化をMP3時代に変えたインターネットが今やオーディション文化まで変える雰囲気だ。

しかし、音楽界には「まだ熟してない」という反応が多い。多くの演奏曲が自作曲ではなく、有名なヒット曲中心であるうえに、実際の演奏なのかどうかに対する是非もしばしば起きる。

イム・ジョンヒョン氏は「インターネットを通じ有名になったアマチュアミュージシャンたちが実際プロの舞台で地位を固めた事例はまだ珍しい」とし「瞬時に有名になろうとするよりは、実力を積むための方法として『ノーディーション』文化を導いていかなければならない」と話した。



bsism@donga.com