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高難度の演技を披露した映画『ココロ』の演技犬ダリ

高難度の演技を披露した映画『ココロ』の演技犬ダリ

Posted October. 19, 2006 03:04,   

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26日に上映される『ココロ』は、犬と幼い兄妹のチャニ(ユ・スンホ)とソイ(金ヒャンギ)間の家族よりも強い絆を扱った映画だ。当然、主演の一人は、忠武路(チュンムロ)初の「演技犬」とされる4歳のメスのラブラドール・レトリバーの「ダリ」だ。ラブラドール・レトリバーはおとなしく忠実で、視覚障害者のための盲導犬や麻薬探知犬としてよく活用される。

映画でダリは、涙を流しそうな表情やとぼけた表情など、すばらしい内面演技を披露した。映画会社側も、記者試写会場にダリを連れてくるなど、ダリの「スターづくり」に熱心だった。

国内のドッグショーを総なめしたダリの飼い主である金ジョングォン氏は、偶然、インターネットで犬主演の映画製作を知り、「それができるのは、ダリだけだ」と考え、オーディションを受けたという。

金氏が明らかにしたダリの演技の秘訣は、「旺盛な食欲」。主人公のチャニが列車に乗って去る時に列車を追いかけるシーンでは、金氏がとり肉を持って列車に乗り、そのにおいを嗅がせ追いかけさせたという。その他の多くのシーンの撮影が、ソーセージやイカ、アイスクリームの力で進められた。

野宿するチャニに新聞紙をかける姿は、新聞紙を持ってくる動作、持ってきてかける動作、頭を下げる動作を別々に練習した後、動作を連続でつなげることにした。

主演「女優」であるダリのための配慮も最高レベルだ。スターレックス専用車に加え、自動車の床にはカーペットを敷き、静かに休めるように窓にはカーテンをかけた。車のリモデリング費用だけで500万ウォンかかった。ダリの撮影が少し増えただけで、翌日は十分に休ませ、シェパードとのケンカのシーンは、ダリの息子のチャンイが代役で演技した。ただ、シェパードにかまれる場面は、ダミー犬の模型で撮影した。

ダリは価格が1億ウォンの名犬だ。映画の出演料は約5000万ウォンだという。犬の出演料にしては多いようだが、ダリの飼い主の金ジョングォン氏が本業の会社経営をやめ、1年中、撮影に集中しなければならなかったという点も考慮された。



yourcat@donga.com