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タイムマシーンの俳優、チェ・スジョン

Posted September. 14, 2006 06:57,   

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「タイムマシーンの俳優」チェ・スジョンが朝鮮(チョソン)、高麗(コリョ)、統一新羅(シルラ)を経て、渤海(パルへ)の英雄として出演する。チェ・スジョンは、KBS1の「太祖・王健(ワンゴン)」(00年)、KBS2の「太陽人・李濟馬(イ・ジェマ)」(02年)、「海神(ヘシン)」(04年)など各時代を風靡した英雄役を演じたのに続き、16日に初放送されるKBS1「大祚栄(テジョヨン)」(土曜午後9時半)で渤海の始祖役を演じる。

10日、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)にあるKBSドラマ製作センターの「大祚栄」撮影場で、チェ・スジョンに会った。

チェ・スジョンは出演提議を受けた後、大祚栄を取り上げた歴史の本と小説を読みながら作品に没頭した。

韓民族の古代史を歪曲する中国の東北工程により、「朱蒙(チュモン)」(MBC)、「淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)」(SBS)など時代劇が注目されている最近、渤海の始祖に出るチェ・スジョンはどうだろうか。

「中国の脅威に打ち勝った大祚栄は偉大なる英雄で、我が民族は小さいけれど強い存在だという点を改めて確認しました」

三国史記などによると、大祚栄は高句麗(コグリョ)が滅んだ後、唐に連れ去られた高句麗の流民を脱出させ、則天武后と契丹の名将、イ・ヘゴの指揮する唐軍を撃破し、トンモ山近隣に渤海を建国する。

「時代劇はドキュメンタリーではなくドラマなので、劇的効果を生かすと、歴史の記録と違う場合があります。しかし、時代劇『大祚栄』が強調する点は、米国の開拓精神のように渤海を通じ、我が民族の精神を取り戻す過程です」

演出を引き受けた金ジョンソン・プロデューサーは「『大祚栄』を視聴する若者たちが韓民族のプライドを見出してほしい」と話した。

チェ・スジョンは俳優たちの忌避対象という時代劇にずっと出演した。「太祖王健」「海神」などで重いよろいを着て馬に乗るつらい役が多かった。「大祚栄」の提案を受ける前に週末劇の提案を受けて悩んだこともある。

「現代劇のほうが楽なのは楽です。しかし『朱蒙』『淵蓋蘇文』など古代史を取り上げた時代劇の話を聞いてやってみたかったんです」

チェ・スジョンは1987年、KBSの「愛の咲く木」から「二枚目」青春スターとしてデビューし、演技者生活20年を迎えている。長寿の秘訣を問うと「俳優にとって演技は長く人気は短い」と答えた。

「『嫉妬』で大人気の時、韓振熙(ハン・ジンヒ)先輩が『焼酎を一杯飲もう』と声をかけてこうおっしゃってくれました。スターは一生いかないよ、と。人気にこだわって演技者のありかたを忘れる後輩たちが残念です」

チェ・スジョンには「模範的夫」「模範的家長」のような修飾語が付きまとう。奥さんの女優ハ・ヒラと家庭を成した後、相変わらず優しい姿が何回も公開された。

「もうそのイメージが負担です。たまに友だちから夜中に酒を飲もうと連絡が来ても、誤解を招くことを心配し気軽に出ることができません。一緒に付き合いたいけど、慎みます」

今年44歳で中年。年を逆に取るようなチェ・スジョンは「最近はご飯や炭水化物をほとんど食べず、肉と野菜、妻(ハ・ヒラ)が用意してくれる麦などの炒り粉とチョングクジャン(蒸した大豆を発酵させすりつぶして煮込んだもの)のパウダーを片手間に飲む」とし「ボトックスや整形の代わりに地道に運動をしながら管理する」と話した。



surreal@donga.com