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いたずらで始まり涙で終わった恋愛話

Posted September. 06, 2006 07:01,   

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世の中はわれわれに「クール」に生きることを要求する。映画の中のかっこいい男女のように、気に入れば会い、いやになれば「さよなら」しながら。だが、現実でそのような人が何人くらいいるのだろうか。あるドラマのセリフのように、熱い血を持つ人間が、どうやって「クール」になることができるのか。7日封切りする映画『恋愛、そのたまらない軽さ』はきれいではない恋、「クール」ではない惨めな人生を描いた。

母が運営する焼肉屋を手伝っているヨンウン(金スンウ)はある日、クラブのホステスのヨンア(チャン・ジンヨン)と会い、「君を誘惑しに来た」と話す。その日以後、とても騒がしい恋愛が始まる。ひどい言葉を罵り合い、殴り合いながら喧嘩し、時間が経てばまたベッドに入るという二人の恋愛は、軽いいたずらのようだ。しかし、ヨンウンにはすでにおとなしい婚約者がいて、結婚を避けられないヨンウンはヨンアを避けようとする。しかし、ヨンアは彼を忘れられない。この映画で一番多く出るセリフは悪口だ。ヨンウンの友達はお酒を飲み博打をしながら、「後でどうなるかをみるため」人生を生きていく存在たち。金ヘゴン監督は下流世界の情緒に精通しているようだ。そんな人生の中にも階級は存在する。恋愛には階級がないが、結婚には階級があるわけだ。ヨンウンが母に「私が気が狂ったのか。クラブのホステスと」と言うように失業者同様のヨンウンも「ホステス」のヨンアとは結ばれない階級だ。そして一番悲しい人間だ。

ヨンアが大声で喧嘩する時は、下流人生の根性がみえ、すっきりしながらも可愛そうな気がする。インタビューごとに、「配役に没入するのが難しかった」と言ったチャン・ジンヨンは、可愛い猫被りなのか、もう立派な役者だ。金スンウも現実では違うはずだが、悪い男がはまり役だ。映画の最後の二人の涙の演技は胸にしみる。だが、映画は結局、幼稚なものになる。ヨンアは体もあげ心もあげ愛もあげたが、被害者になるしかない運命。たくましいふりをしていたが、男にふられ泣く姿をみれば、1970年代のホステス映画のようでもある。でも、どうしようもないのだ。愛も人生も、もともとは幼いものなのだから。R−18指定。



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