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3人組みの混成グループ「亀」

Posted August. 23, 2006 03:23,   

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▲亀の物語1〓「以前は周りの方々が『お前らが亀だったら、私はウサギか』、『スッポンはどこへ行ったか』とからかっていました。そのつど、いつも亀のように怠けずに一歩ずつ前進しようと覚悟を決めてきましたが、今になってやっとチームの名前に責任を負えるようになりました」(タートルマン)

「まだ人気はあまり実感できません。前は1日に9個までスケジュールが入っていましたが、今はタートルマンの健康のため、スケジュールが2、3個しかありません。なのに、舞台で観客らが『飛行機』を従って歌うのが不思議です」(クムビ)

牛追いの歌い方で代表されるミディアムバラード、セクシーダンス一色の女性歌手の間で「青い空の上を高く飛んでいくでしょう」という「飛行機」はやや童謡風の健全歌謡のようだ。そのありふれた愛の物語の欠片もないのが不思議なばかりだ。人々の虚をついたようなこの歌は、憎たらしいほど簡単で簡潔だ。

「クラシックやオペラが宮廷料理だとすると、私たちの音楽は誰でも作って食べられるトッポキ、ジャージャー面と言うでしょうか。優れた歌唱力でも作曲の実力でもないですが、誰もが近づけられて、引越し、お見合い、旅行など、生活の中の細々しい内容を盛り込んだ庶民の音楽です」(タートルマン)

▲亀の物語2…基本に充実した亀〓グループのフロントマンのタートルマン(本名=イム・ソンフン、36)と女性ラッパ兼ボーカルのジイ(李ジヒ、26)が出会ったのは、10年前と歴史はずいぶん長い。01年12月、「四季」が盛り込まれたデビューアルバムを発表した2人は、翌年女性のメインボーカル、クムビ(ソン・ヨンオク、24)を迎え入れて2枚のアルバムを発表し、「どうして」、「ビンゴ」などをヒットさせた。一見すると、平凡なダンスグループだが、作詞、作曲、プロデュシングは全部彼らが直接手がける。

「数多くのダンスグループがいますが、亜流のグループになりたくありません。外部の作曲家から曲をもらったこともありますが、それは『亀』が歌おうが『ウサギ』が歌おうが一緒でしょう。幼稚であれ高尚であれ、直接作って歌うのが純理だと思います」(タートルマン)

「一番韓国的なダンスを標榜する私たちの音楽は『クンチャックンチャッ』とする拍子にあります。牛追いの歌い方もありません。ただ、基本に充実したいです」(ジイ)

瞬間、インタビューをする間、ずっと汗を拭うタートルマンのことが気の毒に思われた。昨年4月、心筋梗塞で倒れて、死境をさまよった彼は、2回の手術の後、辛うじて危険を乗り切った。生死の分かれ目に立たされた時も彼は頭の中に浮かんだメロディーを携帯電話に録音し、その歌が他ならない「飛行機」だ。

「血液循環の薬からアスピリンまで7〜8錠の薬を一生飲まなければならないと言われました。外国へ行く時は、薬が多すぎて届出までしなければならない状況ですが…。それでも本当に嬉しいのは『飛行機』が人気を得たことです。何もかも2人の仲間のおかげです。2番目の人生が飛行機のように飛ぶようになるなんて…」(タートルマン)

「私たちは口癖のように言います。年老いて大変でもアルバムは死ぬまで発表しようと。私たち、結婚すると、タートルマンがタンスと冷蔵庫を買ってくれと言いました。それをもらうためでも最後まで歌いますよ」(ジイ)

「不調和の中の調和」と言って笑うこの3人、鳥肌を立たせる亀は初めてだ。もうその寓話の中の亀ではない新しい歴史を書く亀の物語を聞く番だ。



bsism@donga.com