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偽物テンジャン男が「欲望に沸くテンジャン文化」を風刺

偽物テンジャン男が「欲望に沸くテンジャン文化」を風刺

Posted August. 17, 2006 03:34,   

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KBSの「ギャグコンサート」(日曜午後8時55分)の1コーナーである「ファッション7080」は、ブランド品と江南(カンナム=ソウルの代表的な高級住宅地)に沸いているご時世を風刺する。最近の偽物ブランドウィット事件やインターネットを騒がせている「テンジャン女(味噌女=ブランド品や高級レストランに目がない身分上昇への欲求の強い見栄っ張りの未婚女性)」ネタとあいまって注目を集めている同コーナーの主人公に会った。

●「テンジャン男の江南・ブランド品論」

「結婚してからは、たまにはブランド品を買っています。新居も江南地域の瑞草区方背洞(ソチョグ・パンベドン)に構えましたし」

朴ジュンヒョンの腕時計が尋常ならぬ輝きを放っていたので「本物のテンジャン男ではないか」と聞いたら率直な答えが返ってきた。前歯で大根を下ろしながら10年間、地道に活動し、ギャグ企画会社の社長になったという履歴を思い起こせば驚くほどの話ではない。

「私たちのコーナーは、ブランド品そのものを蔑んだり江南地域の住民を避難したりするために作ったわけではありません。一生懸命働いて稼いだ金で気に入るものを買うのは個人の自由ですから」

最初にアイデアを出したというオ・ジホンが口を添える。オ氏は「韓国ではブランド品を名品と呼んでいるが真の名品は値札で決まるのではなく、心構えで決まるものだ」とも話した。人が大事にしながら長い間使える品物なら、価格とは関係なく名品だというわけだ。

このギャグマンたちは先日、「ファッション7080」の猟奇的な扮装をしたまま江南の狎鴎亭洞(アプグジョンドン)に出かけた。

「もともと、狎鴎亭洞は芸能人を意識しないところです。それなのに、その日はみんな私たちを見ながら笑ったんですね。最近は普段着姿で行ってもジロジロ見られます」

●「5セント腕時計をした朴テンジャン」

最近の偽物のブランドウィット事件は社会に波紋を呼んだ。彼氏や親の財産を当てにして海外のブランド品を買いあさっているという「テンジャン女」はインターネットを騒がせている。「ファッション7080」では20日放映分で朴フィスンが「朴テンジャン」として登場し、偽者のブランドウォッチを風刺するギャグを披露する予定だ。

「実をいうと、このあいだ私たちの知り合いの芸能人の一人もその時計をプレゼントされたといって自慢していたんです。ランチングショーに芸能人が出席すれば高価なブランド品をただでくれたりするから、忙しいスケジュールをやりくりしてまで行く場合も多いです」

朴ジュンヒョンは、偽物のブランドウォッチのブランドを口にしながら「結構ラグジュアリーな響きですね」とふざける。インタビューの途中で、「『1ドルにも満たない5セントものの腕時計をした朴テンジャン』と紹介しようかな」とアイデア会議まで開く。

まだ自家用車を購入せず、地下鉄を利用しているという朴フィスンは、富裕層や芸能界を巻き込んだ今回の事件について、「理解できません」という。朴氏は「有名になってテンジャン女のような暮らしがしたいと思ったことは一度もありません。仕事が面白くて楽しい。それだけです」と話す。

オ・ジホンは「他人の外見と自分を比較し、個性と自信を失った最近の若者が可哀想」と話す。

「外見がすべてではないでしょう。私は醜いですけど、恥ずかしく思ったことはありません。内面の大切さを失って、ブランド品や江南にこだわり、優越感やコンプレックスを持つ必要はない、というメッセージを発信したいです」



surreal@donga.com