Go to contents

ロックに生き、ロックに死ぬ

Posted July. 31, 2006 03:04,   

한국어

「イェー!」と叫ぶとザアザアと雨が降り、足でギターの拍子に合わせるだけでも地面はグチャグチャ。

どんな悪天候もロック・ファンの熱情を削ぐことができなかった。28日から30日まで開かれた仁川(インチョン)・ペンタポート・フェスティバル。ファンだちは激しい雨とグチャグチャになった地面にもかかわらず、フェスティバルを自分のものに作り上げていった。ついに天も感動したのか、2日目の午後からは雨が止んだ。

昼も夜も9万坪の大地を熱く盛り上げた4万人あまりのロック・ファンと熱狂的な公演を披露したアーティスト。ここで会った人々は、ひたすら同じキャッチフレーズを叫んだ。「ロックに生き、ロックに死ぬ!」

●ロックマニアのキャンピング村

ロック・フェスティバルの熱血ファンたちは、キャンピング村の人々だった。公演が始まる前の27日午後にテントを張った約50人をはじめ、キャンピング場は250個あまりのテントでいっぱいになった。済州道(チェジュド)から仁川まで船で13時間かかってたどり着いたという高校生の金チンチョルさん(17)は、「韓国でこんなフェスティバルが開かれるということが誇らしい」と話した。フェスティバルを見るために休暇を取ったという軍人の金インゼさん(22)は、「上司には親を見に行くと言って休暇を取った。ロックフェスティバルの主人公は私のような観客たちだ」と話した。サラリーマンのハム・チョルホさん(35)は、「三日間、キャンピング村の人々とロックのことについて話し合った。将来、米国のウッドストック・ロックフェスティバルのように韓国ロック文化のプライドになるといいな」と語った。

キャンピング村は「ロック共同体」になっていた。午後、公演が始まるとロックの歓声で盛り上がった。公演は終わった後も、ファンだちは泥バトルをして遊んだりキャンプファイアをしたりした。主催側の安全対策のお陰で、盗難事件や事故は起きなかった。

●アーティストもファンと泥と一体感

米国のロックバンドの「イェ・イェ・イェス」のオープニングステージから最終日のフィナーレを飾った「フランツ・フェルディナンド」の舞台まで、アーティストは韓国のファンと渾然一体になった。イェ・イェ・イェスはW杯掛け声である「テ〜ハンミング(大〜韓民国)」を楽曲に組み込んで拍手喝采を博した。「ザ・ストロークス」のボーカリストのジュリアン・カサブランカスは「ソ・テジ&ボーイズ」の「私だちだけの思い出」を短く歌った。「ブラック・アイド・ピーズ」は「COREA」と書いてある鉢巻をして30分以上もアンコール舞台を披露した。

裏舞台で会ったバンドのメンバーたちは泥沼になった客席で歓呼するファンに賛辞を送った。「ブラック・アイド・ピーズ」の女性ボーカリストのファーギーは、「汗と泥だらけになったが、この観客と一緒で幸せだった」と語った。



bsism@donga.com