Go to contents

「アクションよりロマンスのほうが大変です」  俳優・李ソンジェ

「アクションよりロマンスのほうが大変です」  俳優・李ソンジェ

Posted July. 20, 2006 03:05,   

한국어

彼は「これまでドラマを選んだのではなく、打ち込める配役と台本を探していたわけだ」と話した。

彼はドラマでカナダの養子縁組出身の純朴な弁護士ノ・ユンジェ役を演じている。ノ・ユンジェは、人気歌手のユ・ヒラン(金ミンジョン)と彼女のマネージャーのカン・サンホ(オム・テウン)との間に三角関係を形成する。カン・サンホは、ノ・ユンジェに実の弟と見せかけて接近する。

●ヒロインより作品そのものにこだわる

「恋を演技するときがもっとも難しいです」

ロマンスよりアクション、コメディーなど、多様なジャンルの作品で熱演してきた彼に、どんな演技がもっとも大変なのかと問うや、1秒のためらいもなく出た答えだ。

李ソンジェは、「アクション演技は、肉体的にはつらいが比較的ほかの負担がない」と付け加えた。ところが、ロマンス映画やドラマの感情演技は、アクションやコメディーよりずっと多くのエネルギーが要るという。

「恋には正解がないんです。ロマンス演技も同じだと思います。表情としぐさに数百万の意味合いが込められるからです」

彼はこれまで感情を爆発させたり、涙をこぼしたりする派手な恋人役よりは、どちらかといえば穏やかで理知的なロマンス演技を主に披露してきた。映画『美術館の隣の動物園』、『デージー』などで見せてくれた彼ならではのロマンス演技には、自らつかれ切っているようだった。

「どんな演技と配役でも私が演技する人物の真実を見せる俳優になりたいんです。テレビや映画、ロマンスやアクション、助演を問わず、その人物そのものに興味が沸く作品がほしいんです」

●視聴率と映画興行?天の意向…

李ソンジェは、シム・ウンハと一緒に公演した1998年『美術館の隣の動物園』を皮切りに、これまで12本の映画に出演している。ドラマは、KBSの「うそ」(1998)以来だ。せっかくドラマに出演しているのに、同時間帯にMBC「チュモン」が視聴率40%を超えているので、それが負担としてのしかかっているようだった。

「テレビの視聴率や映画の興行は、天が決めてくれるような気がします」

割り切った答え方だ。現に、最近彼が出演した映画は相次いで興行的な失敗に終わった。『新石器ブルース』『風の伝説』『ホリデー』など、彼なりに演技の変化をはかり、気合を入れていた作品だったので、結構こたえただろう。

「はじめは『自分が何か悪いことでもしたのか』反省もしました。だけど、配役に対していい加減に演技したことがないので、悔いはありません」

彼は最近「チュモン」でプ・トクプル役を演じている李ジェヨンとフィットネスクラブで偶然に出会い、「お手柔らかにしてよ」と冗談めかして言ったという。

36歳。俳優としては若くない歳だ。しかし、偽物の入れ歯をつけ、間抜けな原始人(新石器ブルース)のような姿から丈夫な筋肉質のナイスボディーの持ち主(ホリデー)まで、多様なキャラクターを使いこなしていた彼には、まだまだ見せたくてたまらない魅力がたくさん詰まっている。



surreal@donga.com