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音が見え、色が聞こえる

Posted July. 19, 2006 03:01,   

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画家のグスタフ・クリムトは、ベートーベン交響曲9番「合唱」を主題に、横30mの大型壁画を残した。作曲家の尹伊桑(ユン・イサン)は「江西大墓」の青竜・百虎・玄武・朱雀を画いた「四神図」を居間の壁にかけて、本人が創作する音楽の根本にすえた。「音楽は魂のデッサン」と言うことか。ギャラリーで開かれる室内音楽会はすでに世界的な傾向だ。音楽が見え、美術が聞こえるギャラリー音楽会の会場を尋ねた。

●雨の降る北漢江辺の音楽会

雨が降り注いだ土曜日の15日午後。京畿道南楊州市(キョンギド・ナムヤンジュシ)の北漢江(プクハンガン)辺にあるソホ美術館を訪ねた。美術館では4年目を迎える「画音プロジェクト」音楽会が開かれる日だった。

展示場に入ると、まず全面の格子柄のガラス窓の外に北漢江辺の風光が一目に入った。100人余りの観客たちが椅子に座ると音楽会が始まった。川風に搖れる木の枝と美術作品を背景に演奏されるベートーベンのピアノ、クラリネット、チェロのための3重奏曲は胸に深く刻まれた。2002年から1年に10回ほど開かれる「和音プロジェクト」音楽会は、展示に招待された画家の作品を主題に作曲された現代音楽を初演する点で、もっと意味深い。

同日の音楽会では、画家の鄭忠一(チョン・チュンイル)氏と作曲家のファン・ドンウク氏がそれぞれ絵と音楽について解説した。

●地獄の門の前でカレーの市民と一緒に

11日にロダンの彫刻「地獄の門」と「カレーの市民」が展示されているソウル中区太平路(チュング・テピョンロ)のロダンギャラリー・ガラスパビリオンでも、小さな音楽会が開かれた。

公演企画会社であるクレディアのクラブバルコニー会員200人余りを対象に、チェロリストのピーター・ウィスペルウェイが、バッハの「無伴奏チェロ組曲」1番と6番を演奏した。ダンテの新曲を主題にした「地獄の門」の前でウィスペルウェイ氏の演奏するバッハは、最後の審判を画いた彫刻と一緒になって観客を深い思索の世界に導いた。チェロのふんだんな響きが美術館の壁面に反射して、まるで天上のような雰囲気を醸し出した。

ウィスペルウェイ氏は、演奏が終わった後、「私の生涯で最高の演奏の一つだった。地獄の門の前で演奏する写真を記念でほしい」とし、興奮を隠すことができなかった。ウィスペルウェイ氏は「観客の真剣さと集中力がどの演奏ホールでより、肌に感じられた」と感想を語った。

●音と色、そしてワイン

果川(クァチョン)にある現代美術館では、韓国フェスティバルアンサンブルが20日から「ピアノと一緒にするアンサンブル」コンサートを開く。

「バロック、ロココ時代までには、音楽と美術がとても密接な関係を結んでいたんです。室内楽とは元々絵がかかっている所で、知人と一緒に楽しむための音楽です」(画家・鄭忠一氏)

小さな美術館の音楽会では、時にはワインや簡単な茶菓を用意したりする。観客たちは気に入った座席に座って音楽を楽しみ、コンサートが終わった後は絵を見ながら一緒に会話を交わす。ある観客は「中世宮廷での室内楽音楽会に来ているような気持ちだ」と話した。

◆音楽会が開かれる美術館〓果川現代美術館(20、21日午後7時半、22、23日午後5時「ピアノと一緒にする室内楽アンサンブル」、02−501−8477)、ロダンギャラリー(27日午後7時ハーピストのハン・ヘジュとバイオリニストイ・ジョンジンの「夏の香り」、02−751−9607)、京畿道南楊州市琴南里のソホ美術館(9月16日午後5時、和音プロジェクト音楽会、031−592−1864)



raphy@donga.com