Go to contents

「ミダル」金ソンウン、児童劇『子犬のフン』でカムバック

「ミダル」金ソンウン、児童劇『子犬のフン』でカムバック

Posted July. 12, 2006 03:00,   

한국어


●タンポポを咲かせる子犬トン

「子犬のフンが自らの存在を悟ることができずにいる時が、私には『ミダル時代』だったようです」

昨年、自分のミニホームページに「ミダルと呼ぶ人を刀で刺したかった」と告白するほど、「ミダルの枠」から脱したかったようなので、再びその名前を口に出すのには慎重になった。しかし、金ソンウンは、そこに気配りしたかのように、先にその名前を口にした。

「4月頃『子犬のフン』出演依頼を受け、その作品を見に行ったら、涙が出そうになったし、私の話のような気がしたし、それであまり悩まずに出演を決心したんです」

金ソンウンは、児童劇『子犬のフン』の主演を引き受け、5年ぶりに大衆の前に立つ。クォン・ジョンセンの同名のベストセラー童話を原作にした同演劇は、「なんの使い道もない」子犬のフンが、人々の冷やかしに自らをつまらない存在だと思いながら悩むが、結局、肥になってきれいなタンポポの花を咲かせるという内容。

「自らの存在が全く分からないのに、『土のおじさん』から『お前は汚いくそだ』という言葉を聞いて、初めて自分について悟るところが、あまりにも痛ましく胸に伝わりました」

初めて演劇舞台に挑戦する金ソンウンは、「したいことができるということが、どんなに感謝すべきことか、今はわかる」と話した。

「考えて見れば、『順風産婦人科』にはミダルやウィチャンだけでなく、他の子役たちも本当に多かったんです。人々の記憶に残ることができなかった子供たち。そのことを考えれば、私は本当に多くのことを享受したと思います」

●スターのミダルから俳優の金ソンウンへ

「表に感情表現がうまくできない方だが、昨年、放送(「それが知りたい」番組)に出て、公開的に(子役俳優としてどれほど大変だったかを)明らかにしたのが、私に大きく役に立ちました。これからはただ一生良い演技者として暮したいです」

今また演技を始めれば、「ミダル」ほどの人気を集めることができるか。

「私はただ演技がしたいだけで、必ず何かに『なりたい』わけではありません。スターになりたくもないし、必ずしも主演である必要もないと思います。どんな役でも私に与えられた演技を一生懸命にやれば、自然に注目されることもでき、そうでないとしても、私が最善を尽くせたらいいんです」

「子役スターミダル」ではない「俳優金ソンウン」は、すでにタンポポの花を咲かせていた。8月3日〜15日。火〜金曜日は午前11時と午後3時。土・日・休日は午後2時と4時。国立中央博物館劇場。1万5000〜2万ウォン。02−507−6487。



sjkang@donga.com