Go to contents

口の中がひりついたら…

Posted July. 10, 2006 03:03,   

한국어

深夜のW杯観戦、本格的な休みの準備、ストレスなどでサラリーマンは疲れがたまる季節だ。疲れがたまれば、口の内に炎症ができることがある。口内炎とは、口の内がただれたり、潰ようが生じる疾患だ。口の中の小さな炎症の苦痛は並大抵のものではない。一度発病したら、数日間は苦しまなければならない疾患だ。ひりつく口内炎は、どうすれば速く治せるのだろうか。

▲糖尿や貧血のある人によく発生〓口内炎は総合病院外来患者の20.1%、一般医院を訪れる患者の10.6%が持っている、ごくありふれたものである。

口内炎ができる原因には、鉄分やビタミンB12、または葉酸の欠乏、ウイルスやバクテリア感染、精神的なストレスなどが推定されている。口の中が不潔な場合にも、よく発生する。

延世(ヨンセ)大学医歯学部付属病院口腔内科のアン・ヒョンジュン教授は、「口腔粘膜に菌が侵犯するなどの刺激があれば、兔疫細胞が過度に応じ、口内炎が発生するものとされている」と話した。

ソウル大病院口腔内科のコ・ホンソプ教授は、「特に、糖尿や貧血などのある人が、口内炎によくなる。口内炎ができたら、糖尿や貧血検査をしてみた方がよい」と話した。

口内炎は種類が多様だ。口の内に白い傷ができたら、最もありふれたアフタ性口内炎である可能性が高い。大きさが6mmくらいなら、7〜14日経てば自然に治るが、それ以上の大きさなら1カ月以上も症状が持続する場合もある。特に、女性には生理の数日前に周期的によく発生することもある。大きさが粟くらいの小さな潰ようが数十個も見えるなら、単純疱疹口内炎かも知れない。ウイルス菌によって感染する。また、舌の表面に小さな突起が発生する発疹もよくみられる。疲れや必須栄養素の欠乏、または口内の補綴物、入れ歯などに舌がかかって傷つけられた時にもよく発生する。

▲普段の清潔な口腔管理が重要〓はっきりした原因が明かされておらず、特別な完治法はない。ただ、口腔清潔液や抗生剤液などを利用してうがいをすれば、症状を抑制することができ、再発もある程度防止できる。

炎症を阻むためにはよく軟膏が使われる。口内につける絆創膏の形態で出たステロイド製剤もある。痛症がひどく食事ができない場合には、局所痲酔剤液でうがいをし、症状を減らすことができる。しかし、単純疱疹口内炎なら、ステロイドだけを使った場合、むしろ炎症が悪化するので、抗ウイルス製剤を追加で使わなければならない。

以前は、潰よう部位に化学溶液(アルブチル窒酸銀溶液)をぬって、潰ように痛みを感じる神経を殺す方法も使われた。しかし、最近では、自然な肌再生にむしろ邪魔になるかも知れないため、あまり使わない。

▲とても特別な疾患に発生する口内炎〓小児の手足口病が代表的だ。鮮紅色の斑点や丸い水泡が手と足、口の中に生じることから付けられた名前だ。生後6カ月〜5歳の子供にたくさん発生し、伝染性が強い。三星(サムスン)ソウル病院小児科のホ・ジュン教授は、「口内がただれて子供が食べ物をよく食べられない時は、部分痲酔剤をつかって痛みを緩和させ、スープやお粥など液体状態の食べ物を勧めた方が良い」と話した。普通7〜10日ほど経てば、大半は良くなる。

潰ようが口内だけでなく、目や性器など他の所にも生じたら、肌疾患の一種であるベーチェット病の疑いがある。目に潰ようができるので、早く皮膚科へ行って治療を受けなければならない。口内潰ようは小銭の大きさで発生することもある。また、舌がイチゴのように赤くなり、表面に突起まで発生し、割れたら、川崎病を疑うこともできる。この疾患は小児たちによく発生する。血管に炎症ができたためだ。最初は風邪の症状と似ている。心臓動脈に異常が生ずることもある。



likeday@donga.com