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韓国の四季を音楽にした「平昌の四季」が世界初演に

韓国の四季を音楽にした「平昌の四季」が世界初演に

Posted July. 01, 2006 04:17,   

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今月31日から8月16日まで、江原道・大関嶺(カンウォンド・デグァンリョン)で開催される第3回大関嶺国際音楽際で「平昌の四季」が世界初演される。同音楽祭の常任作曲家の姜碩熙(カン・ソクヒ=元ソウル大学作曲科)氏が曲の依頼を受けて作曲したこの曲は、 ビバルディの「四季」、チャイコフスキーの「四季−12の性格的小品 」、ピアゾラの「ブエノス・アイレスの四季」ととも 世宗(セジョン)ソロイスツによって演奏される。

ドイツ留学時代に故尹伊桑(ユン・イサン)氏を師事した姜氏は現代的で実験的ないエレクトロニクス音楽に韓国の伝統音楽を融合させた作曲家。1966年、韓国初のエレクトロニクス音楽「原色の饗宴」を発表した同氏は、「ビバルディの四季は、世界中で4分毎に演奏されているといわれるラーベルの『ボレロー』に劣らぬほどよく演奏されている曲なので、新しい『四季』の作曲は大きな挑戦だった」と述べる。

「平昌の四季」は弦楽演奏者14人とソリスト1人が演奏する約16分の協奏曲。季節別に2つの楽章ずつ、計8つの楽章で構成されている。 姜氏は「これまで楽章の区分のない現代音楽を作曲してきたため、今回の作業はやや不慣れな面があった」と述べた。

「風も春の風、夏の風、冬の風がそれぞれ違うし、花も夏の花と秋の花は違いますね。春が近づいている中で霞がかかり、小さな命が芽生え…、ソウルの季節だったら非常に複雑な内容にならざるを得なかったと思いますが、山の中での自然の驚異的な変化を描くものだったので、抽象的に表現しました。 ゆっくりしたものを早いリズムに乗せて感じさせたかったです」

平昌は2014年の冬季五輪の3候補地の一つに選定されたほど、スキー場で有名な地域。姜氏は「スキーヤーが滑降する感じで、音が時差をおいて次から次へと出てくるリズムを使って、スキー場の風景を象徴的に表現した」という。第1楽章の「春」では、ビバルディの「四季」のメロディーを一部使って、偉大な作曲家に敬意を表した。

一方、今年の音楽祭では、韓国系の作曲家であるアール・キム(1920〜1988)がサムエル・ベケットの戯曲を原作として作曲したオペラ「足音」がアジア初演され、台湾の作曲家ゴードン・チンの「夏の芝生」も世界初演される予定である。また、ドイツ・グラモフォンの専属アーティストであるジアン・ウォン、ピアニストのウラジミール・ペルツマン、チェリストの鄭明和(チョン・ミョンファ)、ヴァイオリニストの金誌姸(キム・ジヨン)ら約40人の世界的な音楽家たちが大関嶺を訪れる。

芸術監督を務めている姜孝(カン・ヒョ=米ジュリアード音楽院)氏は、「今年の音楽祭の公演実況は、米ラジオ放送(NPR)と欧州放送連盟(EBU)を通じて全世界に放送される予定だ」とし、「今後、世宗ソロイスツのコンサートでは『平昌の四季』をなるべく演目に入れたい 」とした。2万ウォン、3万ウォン。02−725−7233。 www.gmmfs.com



raphy@donga.com