▲肌はどうして老化するのか〓斑点としわの最大の原因は年齢。次に紫外線。
しみ、黒いしみなどの色素沈着は頬、額などの特定部位にメラニン色素が多く集中したこと。表皮にあるメラニン細胞は、紫外線を受けると、メラニン色素を活発に作り、肌に「保護幕」を作るが、部位によって紫外線に反応する程度が違って斑点が残る。
しわは、年を取るにつれて表皮の下の真皮にあるコラーゲンと弾力纎維が減少し、さらに破壊されて、表皮に「変形」ができるものと言える。紫外線は、このコラーゲンと弾力纎維の変形をさらに刺激する主な原因だ。同じ年寄りでも日差しを受けた顔と服でカバーした胴体のしわが違う理由だ。
▲紫外線、肌の老化に最大の影響〓紫外線、喫煙などは、肌の老化にどれだけ影響を及ぼすだろうか。
ソウル大学医大皮膚科の鄭振鎬(チョン・ジンホ)教授は最近、韓国の成人407人を対象に調査を行い「答え」を出した。
老化の次に影響力の大きい要因は紫外線だ。1日平均、紫外線の露出時間が5時間以上の人にひどいしわができる可能性は、露出時間が1、2時間の人に比べて4.85倍高かった。
女性は男性に比べて、ひどいしわのできる危険が3.69倍だ。
閉経以後には女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減り、50代以後には女性のしわがさらに増える。実際、閉経以後にひどいしわができる可能性(閉経6〜10年後)は、閉経5年前に比べて5倍も高かった。同じ女性でも、子供を一人生む度にひどいしわができる可能性は1.83倍ずつ上がった。
喫煙も重要だ。一生タバコを吸わない人に比べて、1日1箱ずつ30年間吸うと、2.83倍、50年なら5.53倍だった。
▲予防と治療〓予防には紫外線カットが最も重要。
レチノイド薬物はコラーゲンと弾力纎維の生成を助け、色素沈着も無くす効果が立証された。用量を決めることが重要なだけに専門医と相談しなければならない。
一般化粧品に入っているレチノールは、効果を出すには用量が足りない場合も多い。
ビタミンCのような抗酸化剤がコラーゲンや弾力纎維を破壊する役割を抑制するというのも、学界の定説。果物、野菜、緑茶などをたくさん摂るのも役に立つ。ただ、果物をつぶして塗るなどでは、ビタミンCが肌に吸収されない。
エストロゲンも肌の老化を予防するので、「類似エストロゲン」の豊富な豆や、ざくろ、ひまわりの種などを食べるのも良い。
治療法は多様だ。肌の色素を抜く薬物やレーザーなどは効果が高いことが知られている。
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