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ゴルフ、温泉、果物など隠された名所

Posted May. 12, 2006 03:00,   

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島国の日本にも「内海」がある。本州と四国、この大きな二つの島の間の瀬戸内海がそれだ。日本旅行が関東と関西地方など本州の東地方にかたよったため、本州の西にある瀬戸内海沿岸の中国地方は相対的にあまり知られていない。特に中国の岡山県は穏やかな気候のおかげで、「果物王国」「ゴルファーの天国」と呼ばれる所。海外へのゴルフ旅行のブームに支えられ、新しい旅先に浮上した岡山県を紹介する。

岡山県は韓国と縁が深い。朝鮮通信使が訪れ始めた1600年代から交流を行ってきた。釜山(プサン)から対馬を経由し、瀬戸内海の水路に移動した一行が江戸に向けた陸路旅行のために上陸した所が岡山県の牛窓だった。

ここに残された朝鮮通信使の遺物は今もよく保存されている。韓国の踊りが原型である「唐子踊り」は毎年、祭りの際に再演される。牛窓の「海遊博物館」に行けば、通信社に関する遺物や資料も見ることができる。「海遊」という名前は、1719年に通信使一行だったシン・ユハンが書いた日本見聞録「海遊録」に由来する。

岡山の自然と気候は「天恵」と呼ばれるほど良い。北へ中国山脈、南へ瀬戸内海の海、その間に高原と平地が発達しており、四季がはっきりしている。年平均気温が17度で、日本で3番目に雨量が少ない。1年中ゴルフを楽しむことができ、真冬には北の山岳でスキーも楽しむ。

果物農業とゴルフの気候条件は似ている。降水量が少なく、日照時間が長くなければならないからだ。ここのブドウとモモは糖度が高いことで有名だ。ゴルフ場は計55ヶ所。平地はもちろん、県北方の中国山脈の高原まで広がっている。

岡山のランドマークは岡山市内に隣り合わせの伝統庭園の後楽園と岡山城。後楽園は兼六園(石川県)、偕楽園(茨城県)と並ぶ日本の3大名園と呼ばれる。岡山城は外壁が黒い板で飾られており、「カラス城」とも呼ばれる。

江戸時代に幕府徳川家康の直轄領地だった倉敷(岡山市の西南方)では、「美観地区」という伝統家屋の町内が見どころだ。柳で飾られた人工水路に沿って入った古屋は白壁に黒い瓦屋根で、今でも商店や旅館事務室として利用される。

日本旅行で欠かせないのが温泉だ。湯原、湯郷、奥津は「美作3湯」と呼ばれる温泉村だ。特に湯原は「温泉の横綱」(相撲チャンピオンを指す言葉)と呼ばれるが、川底から湧き出る温泉水を石で囲むダム方式で作った露天風呂、砂湯で有名だ。

瀬戸大橋も必須旅行コースだ。本州と四国を結ぶ9.4km(海上区間)の巨大な複層大橋で、児島半島の鷲羽山に登るか、児島港で遊覧船に乗って鑑賞することができる。



ghhwang@donga.com