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「王の男」を涙ぐませた「コンギルのテーマ」おぼえてますか

「王の男」を涙ぐませた「コンギルのテーマ」おぼえてますか

Posted May. 10, 2006 02:59,   

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●「本当にわかりません。正体が」

9日夜11時、ソウル駅三洞(ヨクサムドン)のあるスタジオで会った「音楽好きのおじさん」李ビョンウ(41)さん。

彼はインタビューが始まった時から終わっる時まで、「よくわかりません」で一貫した。20日、世宗(セジョン)文化会館大劇場で開かれる「李ビョンウの映画音楽コンサート」に関することも、彼の作った映画『王の男』のサウンドトラックの興行の秘訣も、明確に説明できなかった。はっきりしているのは、年末まで予定が詰まっているスケジュールだけ。

「25日封切り予定の映画『ホロビツのために』のサウンドトラック・アルバムがもうすぐ販売されます。現在は、映画『怪物』の大詰めの音楽作業中で、下半期には、チェ・ヤンイル監督の『ダブル・キャスティング』と、その他のいくつかの映画が予定されています。こうやって話をしていると、自分も『映画音楽監督』という実体が掴めそうです」

1984年、グループ「ある日」のギターリストとしてデビューした李さんが、大型マルチスクリーンと15人組オーケストラを舞台に立てて映画音楽コンサートを開くとは、自ら映画音楽監督という実体を創ろうとしているのかもしれない。『王の男』、『スキャンダル』、『マリ物語』、『私の人生で最も美しい一週間』、そして最近の『怪物』まで、00年以後、彼が参加した10本あまりの映画音楽を中心に、2時間の「見て聞く」コンサートを開く計画だ。彼としては新しい挑戦であるわけだ。

「私は確かにギターリストですが、今は映画音楽家として全盛期のようです。私が幼いころから尊敬してきたイタリア出身の映画音楽家エンニオ・モリコーネみたいになりたいとも思います。瞬間瞬間に最善をつくせば、いつかはそうなれるかも知れません」

●映画音楽は野球みたい

1994年、オーストリア・ウィーン国立音楽大クラシックギター首席卒業。以後、米ピーボディ音楽院奨学生、1989年から発表したギター・ソロ・アルバム5枚…。しかし、華やかな音楽経歴とは違って、李さんは「小心な映画音楽家」だった。インタビュー始終、おとなしく手を合わせていた彼の姿勢のように。

「毎日、仲間たちに怒られてます。音楽に対し意地を張らないと。映画音楽は私個人の音楽を作るのとは違うので、いつも心を空にして、監督、役者など回りの人々の話に耳を傾けます。『王の男』もそんな風に多数の人々に意見を聞いて誕生した作品です」

彼に、最も記憶に残る映画音楽は何かと聞いたが、相変わらずかえってくる答えは、「よくわかりません」だ。「音楽は野球と同じで、シーズンが終わる前には評価しがたいです」と辛うじて一言加えた。

「難しい映画音楽はあります。コミック映画です。『ピアノを弾く大統領』の音楽を作った時、最大限面白く音楽を作ったにもかかわらず、製作者はまったく面白くないと言っていました。私の能力ではできないことなので諦めました」

李さんの「分身」であるギターの代りに、最近はコンピュータの前に座ってマウスを握って製作する時間がもっと長くなった。

「1980年代発表した『ある日』のレコードが、最近になって、名盤と言われています。私の音楽は10年ぐらい過ぎてから評価されるみたいです。それで、今よりは未来をもっと期待してます」

公演に対するお問い合わせは02ー515ー6560



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