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ACコード燦爛たる復活

Posted May. 03, 2006 03:00,   

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2年6ヵ月ぶりにカムバックした歌手ペク・チヨンに、人々は『Dash』や『Sad Salsa』のようなダンス・ミュージックを期待した。しかし彼女は、成熟した感じのバラード『愛さない』で、4月最終週に、ラジオ放送回数2位(エア・モニター集計)、着メロダウンロード3位(ネイト・ドットコム)、ストリーミング・チャート5位(バックス・ミュージック)など、オン・オフラインの歌謡順位の上位圏を占めた。ペク・チヨンは、「10代のアイドル・スターが歌謡界を支配し、トゥロット(韓国演歌)音楽が中高年層に受け入れられている間、私と同年齢の20〜40代が楽しむ歌がなかった。彼らの喉の渇きを癒す音楽をしたかった」と話した。

●2006年の歌謡界のヒットコード「AC」

ペク・チヨンの音楽は、いわゆる「AC」、すなわちアダルト・コンテンポラリー(Adult Contemporary)コードと呼ばれる。

李文世(イ・ムンセ)、シン・スンフン、李承哲(イ・スンチョル)などの歌手たちが命脈をつなげてきた韓国の「AC音楽」は、1990年代「ソテジ・ワ・アイドゥル」のダンス・ミュージックや「HOT」、「東方神起」に続く10代のアイドル・グループの威力に押され、低迷していた。しかし昨年、「SGウォナビー」、金ジョングクなどがヒットさせたミディアム・テンポ・バラードやリメイク熱風が、「韓国型AC音楽」の復活に牽引の役割をした。

2月末に発売され、各種オンラインの音楽チャートで1位を占めている男性デュオ「バイブ」の『あの男あの女』、『男らしく』や『ピ』などの大人のバラードで、10万枚以上のアルバム売り上げを記録した男性デュオ「フライ・トゥ・ザ・スカイ」、女性新人トリオ「See Ya」のバラード『女性の香り』、歌手ソ・ヨンウンの新曲『笑うんだ』や、「大丈夫、〜うまくいく〜」という歌詞のコマーシャル・ソングでよく知られている李ハンチョルの『スーパー・スター』など、現在オン・オフラインの歌謡チャートを総なめしている曲は、大半がACコードに分類される。ダンス・グループ「コヨーテ」も流行りの「ACコード」に合わせたバラード・スペシャル・アルバムを発表した。

●10代も共感するAC音楽

「ACコード」の人気は、10代のアイドル・スター一色の歌謡界に、20〜40代を引き込んだ。「成人歌謡=トゥロット」という公式から脱皮することで、成人歌謡を聞く年齢層が低くなる效果もあげた。インターネット音楽サイトの「バックス・ミュージック」の場合、4月現在、全加入者の36.5%が10代(6〜19歳)で、20代(29.8%)を上回るが、人気チャート5位圏内には、「SGウォナビー」、金ジョングク、「バイブ」、ペク・チヨンなどのAC音楽が入っている。

ポップ・コラムニストのイム・ジンモ氏は、「韓国型AC音楽は、ジャンル的概念というよりも、世代により焦点があてられたが、現在は、そのような区分すら曖昧になった世代共感型音楽になった。AC音楽が、20〜30代には世代的共感を、ロックやヒップ・ホップ、ティーン・ポップに慣れた10代には、幼い音楽を飛び越える『代案コンテンツ』として認識されているという証拠だ」と話した。



bsism@donga.com