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学術書籍出版社、ソミョンとソンイン

Posted February. 28, 2006 02:59,   

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『近代中国の言語と歴史』、『創造と廃墟を横切る』、『魯迅と周作人』、『言語横断的実践』、『反日と東アジア』、『近代ネイションと表象』、『理想文学全集』、『脱植民主義を超えて』・・・

タイトルだけで気がつくが、大衆が簡単に手に取りそうもない重い本だ。特に、昨年11月から最近まで、約40冊が出版された。不況の中で、なぜこのような学術書だけが出版されえたのか。

「実は、昨年は会社の運営が苦しくて、やめようと思いました。しかし『ソミョンがやめてどうするのか』という学界の激励もあり、学術院選定優秀学術図書に12冊も選ばれたこともあって、これまで先送りにしてきた本を一度に出したんです」。

同時期に約40冊の学術書を出版した出版社がある。ソウル麻浦(マポ)区麻浦洞の図書出版ソンインだ。

『ベトナムと韓国の反共独裁形成史』、『朴正熙時代の争点と課題』、『露日戦争と北東アジアの変化』、『韓末提川義兵研究』・・・

1993年に近現代史資料集の専門出版社として出発したソンインは、1999年から学術単行本を出した。1年平均30冊を超えなかったが、昨年は約50冊を出版した。

「学界の風土が確実に『深く』から『広く』に移り、資料を几帳面に読む人が少なくなりました。そのため、学術単行本の出版に飛び込みましたが、第1刷を消化すれば損をしない程度です。最近、多くの本を出版したのは、我が社が近現代史分野にある程度特化し、いい原稿を持ってくる学者が多くなったからです」。

ソンインのユン・グァンベク(46)代表が言う第1刷は約700部。一昨年までは1000部を印刷したが、採算が合わないため減らした。第2刷を印刷することもあまり喜ばしくない。学術書籍は、多くても1200部を超える場合が珍しいからだ。

これらの出版社2社が、金にならない本を地道に出版する理由は、「私たちでなければ誰がする」という使命感と、「精神的基幹産業に従事する」という自負心だ。両出版社の代表が望む学術書籍支援策も、口裏を合わせたようにようだった。

「学術出版の市場自生力がないことは、明白です。現在、文化観光部(毎年約250冊)と学術院(毎年約380冊)で運営する優秀学術図書支援制度を拡大すべきです。そして、出版社に分配する方式ではなく、その中でも競争できるように差別分配することが必要です」。



confetti@donga.com