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ロンドン、千年の聖地で響いた平和の祈り

ロンドン、千年の聖地で響いた平和の祈り

Posted February. 17, 2006 03:11,   

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「いらしてください。平和の王様、我々が同じ身であるようにしてください」

14日午後(現地時間)、世界聖公会の心臓部である英国ロンドン東南部ケント州にあるカンタベリー大聖堂の地下ガブリエルチャペル。聖公会の修道女2人だけでなく、カトリックの修道女3人、円仏教の教務6人など、韓国から来た女性の修道者の集まりである「サムソ会」の会員16人が聖公会の聖歌『いらしてください平和の王様』を歌いながら、祈祷会を開いた。

カンタベリー大聖堂は、サムソ会会員が韓国全南霊光(チョンナム・ヨングァン)の円仏教の聖地(5日)、インドの仏教聖地(7〜12日)の巡礼を終えて三番目に訪れた聖地だ。1000年に近い悠久な歴史を誇る中世のゴシック建築様式と美しいステンドグラスが有名で、ジェフリー・チョーサーの紀行文『カンタベリー物話』の背景としてもよく知られている所だ。

修道女、僧女、教務らは同日、祈祷を通じて「苦境に立たされている人々が苦境から抜け出して幸せになり、お互いが憎悪や暴力、復讐心を捨てて和解と平和を成し遂げることができるようにしてください」と祈った。

同日の祈祷会には聖公会ロンドン教区の韓国人管轄司祭のチョ・ハンシク神父とフランシスコ修道会所属のコーリン・ウォルフレド修士、韓国から渡ってきた同じ修道会のステパン・チェ修士も席を共にした。

続いて、他の聖地でと同じようにサムソ会の祈願文が朗読された。

「…我々のこの祈りがたとえ些細な一滴の水に過ぎなくても、世界平和の海に向かって流れ、全人類の胸を濡らし、全ての生命を慈悲で、愛で、恵みで抱えてくださるよう願い申し上げ、真にこの時代の全ての宗教人が世界平和の花を咲かせることに渾身の力を傾注するよう祈願いたします」

最後に彼らは聖公会の聖歌「一本の光から多くの光が出てくる」を一緒に歌って、祈祷会を終えた。

「この世に多くの贈り物があるが、一番大きな贈り物は愛、その中で我々は一つの身になる愛」

円仏教の金ヒョチョル教務は、「前はキリスト教の礼拜やミサに馴染み薄かったが、今日は全然異質感や拒否感が感じられなかった。これまで一緒に旅行しながら、お互いを理解する心ができたからか、心の平安が得られた」と話した。

翌日の15日午前、サムソ会一行は昨年7月7日、バス爆弾テロが発生した場所のすぐ隣のタビストックススクエアガーデンを訪問し、ばらの花を一輪ずつ捧げて犠牲者を追慕した。



jkyoon@donga.com