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本も予告編を見て買う時代へ

Posted February. 07, 2006 04:10,   

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化粧品のサンプルを使ってみるように、また映画の予告篇を見るように、本ももうプレビュー(preview)の時代だ。本の購買者5人に1人はインターネットで本を買うオンライン時代にプレビューが本購買の必須要素になりつつある。

昨年末、図書本文検索サービスを始めたインターネット書店のイエス24は、本の販売量が20%ぐらい増えたと6日、発表した。チュ・セフンイエス24図書事業本部先任チーム長は、「本文検索サービスに対する出版社からの問い合わせが増えて、担当者を追加で配置した」と話した。

2年前ポータル・サイトのネイバーが図書本文検索サービスを初めて導入した時は、出版社は読者が検索された内容のみを読んでしまい、本の販売が低調になるだろうとし、コンテンツの提供を憚った。しかし、図書本文検索サービスを実施した後、ネイバーの本販売額は月1億ウォンから1日1億ウォンへ急増した。03年本文検索サービスを始めた米インターネット書店アマゾンでも、図書本文検索をしてみた顧客の購買率がそうでない顧客より9%高いものと調査された。

昨年下半期に出版された「すべての日が大事だ」は、本文検索機能をマーケティングに活用して大きく成功したケースだ。出版当時、1〜30ページを本文検索ができるようにしておいたこの本は、1ヵ月で初版の3000部が全て売られた。昨年のベストセラーの「生きている間に必ずやらなければならない49のこと」、最近出刊された「思いやり」なども本文検索をマーケティングに活用して成功した。

ネイバーのコ・ソクウォン検索コンテンツユニット長は、「映画を選ぶ際、映画の真面目を見せてくれる予告編が一番重要であるように、インターネット世代はもう本に対しても予告編を要求する」と話した。

プルンスップ出版社の金ヘギョン代表は、「単行本は流通の寿命が6ヵ月を過ぎることができないが、本文検索にはかなり前に出刊された本も含まれるため、本の寿命が伸びる効果がある」と話した。

「予告篇」だけでなく本の本文全体を公開する「本の試写会」も登場した。電子本企業のブックトピアは、1週間に2冊ぐらいの新刊を電子本に制作して、約1週間本文の全体を公開する本試写会を開いている。「体に良いカラー料理50」を出版したコリョウォンブックのように、本の出刊前に試写会用の電子本を先に作る出版社も登場した。

最初から本の「要約サンプル」を作って公開するサービスも運営中だ。本の内容の5%ぐらいを要約して提供するインターネット会社のブックコスモスには現在個人会員が約1万人、団体会員が約200ヵ所加入している。

問題は「プレビュー」でどれぐらいを公開するかということ。現在、本文検索で読める分量は、検索後の前後に1000字ぐらい、全体的には本の内容の10分の1以内だ。著作権を侵害せず、情報への欲求を満足させる範囲がどうして10分の1なのかについては、出版界で合意されていない。インターネットの特性上、実用書が強気なので、大部分の人文教養書の出版社は「プレビュー」サービスにこれといった関心を示していない。

一方、ブックトピアは図書本文検索範囲を増やしてほしいという要請が多くて、ページ別に料金を課す「ページ課金制」の導入を検討しているという。ページ別にお金を出して本を読むこの方式が導入されれば、本の消費パターンがまた変わるものと見られる。デジタルがアナログの本を解体して需用する「デジログブック」が登場するかも知れない。



susanna@donga.com