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もっと刺激的に…「不倫不敗」続くか

Posted December. 02, 2005 07:02,   

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新たに放映されるドラマの素材が不倫なら、視聴者は「また不倫」「もううんざり」と批判するが、でもチャンネルはそのドラマに固定される。口では非難するが「不倫」という素材を面白がる矛盾のため、不倫レベルが高いほど視聴率もともに上昇する結果をもたらしたりする。

SBSが「ダイヤモンドの涙」の後続で9日から放送する新しい金曜ドラマ「彼女」(夜8時55分)は、既存の不倫ドラマとの差別化のため、もっと危なげな不倫をお目見えするようだ。

いわゆる「ダブル不倫」。不倫に傷ついた女性が、いつのまにか自分も不倫に陥っていく話だ。不倫で傷ついた人が同じ状況に陥るという点では鞖勇俊(ペ・ヨンジュン)とソン・エジン共演の映画『四月の雪(原題、外出)』に似ており、不倫で破綻に至った結婚を通じて自分の人生を新たに振り返るという初盤の展開は『ばら色の人生』の導入部とそっくりだ。シナリオはソ・ヒョンギョン、演出は李ヒョンジク。

結婚して10年目、家庭に献身しながら暮してきた良妻賢母のシム・ヘジンはある日、夫のジェミン(チャン・ドンジク)から衝撃的な宣言を聞く。夫は恋愛期間までを含めた13年の間一緒に暮してきた自分より、たった2ヶ月間会っただけのセジョン(オ・ユンア)に心を奪われたと言って、離婚を要求する。妻のチスは夫の心を取り戻そうと懸命だが、ジェミンは離婚のためあらゆる方法を動員し結局、この夫婦は離婚する。

離婚後、ジェミンはセジョンに再婚を要求するが、セジョンは冷めたと言って断る。一方、チスは店を出して一人で暮しているうち、ケーブルテレビのプロデューサーであるトヨン(チョン・ソンファン)に会って恋に陷る。運命のいたずらであるようにトヨンの妻は、チスの夫が愛したセジョンだった。夫の不倫の被害者になったチスは、むしろ加害者の立場になりながら4人の男女のすれ違った憎愛が始まる。

制作陣は、不倫を素材に中年の視聴者が結婚後、忘れてしまった自我を振り返ってみるきっかけを作るというのが企画の狙いであることを明らかにした。しかし、「彼女」は、不倫に対する贖いと夫婦愛の回復という主題に帰結していた『ばら色の人生』とは違って、もっと強く絡んでいる不倫という主題で視聴者を刺激するようだ。不倫不敗の法則。果たして今回も、勝つことができるだろうか。



zozo@donga.com