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愛・本能・純粋…男たちの網わたり

Posted November. 24, 2005 08:34,   

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23日封切りの『クァンシクの弟クァンテ』(キム・ヒョンソク監督)は一言でいえば、「愛についての男たちの姿勢」に焦点を合わせた映画だ。

タイトルにある「純粋男」クァンシク(キム・ジュヒョク)と「プレーボーイ」のクァンテ(ボン・テギュ)は兄弟。映画は、個性の異なる兄弟の愛のやりかたを描き、女たちが誤解する男の本音をそっと見せてくれる。本心といつわりが交差し、きわめて純粋でありながら、非常に野蛮な動物が男だという。

対照的なクァンシク、クァンテ兄弟にも、共通点がある。生涯「愛している」と言ったことがないことだ。一方はあまりにも純粋で、もう一方はあまりにもプレーボーイであるがゆえに。映画が説得力を持つ理由は、世の中の男たちは、時にはクァンシクに、時にはクァンテに変わることもあり得るという点を教えてくれるからだ。

結論から言えば、この映画は、最近の荒唐無稽なロマンチック・コメディーよりは、ずっと現実に近いラブ・ストーリーをきれいに描き出している。ありきたりな興行形式を少しずつずらして反転を試み、随所にひきつけるセリフと斬新なエピソードを生かした手柄だ。15才以上観覧可。

#オレ、クァンシク…「7年前の片思いがよみがえったはいいが…」

オレは、蚕室(チャムシル)で写真館を営む34歳の写真家だ。7年前だったか、カッパえびせんが400ウォンだった時代。オレは大学のサークルで、ある女に出会った。オレは復学生、彼女は新入生。男子学生のアイドルだったユンギョン(イ・ヨウォン)に、オレは一度も本当の気持ちを打ち明けることができなかった。実は、何度も試みたんだけど、彼女の前に立っただけで、、全身が凍りつく。

オレは、女たちが言う「ありがとう」という言葉の意味を知っている。どっちつかずの感情の状態を遠まわしに言う表現だ。似た言葉に「いい人」がある。この言葉は、つまり、恋人にするタイプではないという意味だ。

大学時代、オレのニックネームは「恋愛界の平和維持軍」。おかげでたくさんの妹(?)ができた。ところで、ユンギョンが再び、オレの前に現れた。しかし変だ。オレに好意があるようだけど、どうしてバレンタインデイのチョコレートは、別の男にあげたんだろうか。いいかげん、7年間の片思いにおさらばして、オレの気持ちを伝えたいんだけどな…。

#オレ、クァンテ…「12回寝る前に別れなくちゃ」

男が守るべきマジックナンバーは、「12」だ。つまり、12回寝る前に別れてこそ、クールだってこと。その頃には、男は嫌気がさし始め、女は執着する兆しを見せる。今度新しく会ったキョンジェ(キム・アジュン)は、グラマーで性格もさっぱりしてるけど、12回ですっきりさせなきゃいけない。とにかく、OECD国家は通算3度目の出会いで寝るというが、韓国の進度は遅すぎるのが問題だ。

女はどうしてわからないんだろう。男が女を思う心には、へその上とへその下の2種類あるってことが。男は女と寝るとき、銭湯で貴重品を預けるように、本音は上着のポケットに入れておく。女も同じじゃないのか?「オレは何番目の男だ?」と聞けば、いつも「3番目の男」だと言う。1番だよってウソ(?)は、どのみち通じない。3番目くらいが適当だというのが、女たちの計算じゃないか。

ところで最近、酒を浴びるように飲んで、何も覚えてなくて困る。落ち着いて考えてみると、ユンギョンという女が兄貴に渡してほしいと言ってオレに預けたチョコレートを、別のやつに渡しちまったような気がするんだが、どうしよう?ええい、わからねえ。縁ってものは、運命のいたずらだって勘定に入ってる。だめなものはだめだし、うまくいくなら、どう転んだってうまくいくってものさ。



mskoh119@donga.com