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絵画に吹く大陸の風

Posted November. 09, 2005 03:02,   

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▲「From China, To China」〓12日〜12月5日、ソウル瑞草(ソチョ)区の「芸術の殿堂」で開かれる「中国現代美術特別展—GROUNDING REALITY」。

中国美術研究所(チョン・ユンス代表)とギャラリー美(李ナンヨン代表)が準備した今回の展示会は、中国現代美術の現在を見せてくれる重量級の展示だ。胡錦涛国家主席が、釜山(プサン)アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への参加のために訪韓する日程に合わせて開かれる今回の展示には、絵画、彫刻、設置物、写真の分野で、世界の注目を集めている現代中国芸術家25人の作品120点が披露される。

大型の画幅に描かれた西欧的スタイルの中国女性の姿や、中国共産党の服装をファッション・アイテムにした若い女性の姿、砂時計のように作った、忘れ去られてゆく毛沢東の顔など、急速に資本主義の道を歩む中国文化の断面を見せてくれる。

李ウォンイル展示監督は、「世界美術界に急浮上している中国の新世代芸術家たちの作品を通じて、こっけいとユーモア、大局的な包容力など、15億の人口が吹き出す躍動をひと目で感じることができるだろう」と紹介した。大人8000ウォン、中・高校生5000ウォン、小学生4000ウォン。02-542-3004

一方、ソウル鍾路(チョンノ)区クァンス洞のギャラリーカフェ・ポスでは30日まで、現代中国の芸術家たちの写真作品を紹介する「未知の領域」展が開かれる。巨大な変化の中央にある多様な中国の風景、人々の表情をとらえた写真を見ることができる。02-2268-1114

国内美術界の中国市場への進出も本格化している。美術界の「大手」(コレクター)であり、最近、破格的に若い芸術家への支援策を出して関心を集めたアラリオ・ギャラリーの金チャンイル代表が12月10日、北京に世界最大規模のギャラリー「アラリオ北京」を開く。中国政府が、オリンピックの開催に合わせて開発している北京新興の望京にオープンする同ギャラリーは、約4500坪の敷地に6つの建物。建物の4つはギャラリーとして使われ、他は事務所、収蔵庫として使われる。

金代表は、「中国は、歴史と伝統、爆発的な潜在力を持つけれど、体系的な美術文化システムの不在、西洋現代美術に対する理解不足のために、市場で立ち後れていたのが現実だ」としながら、「しかし最近では、現代市場の中心が英国やドイツに続き、アジア、特に中国になるという見通しが支配的だ」と伝えた。www.arariobeijing.com

▲中国美術、世界市場の主流に〓先月24日、香港クィーズウェイの競売会場で、中国現代美術の競売が開かれた。一国の現代美術作品だけを一ヵ所に集めた珍しい競売イベントだった。

中国人はもとより、香港現地人、米国や欧州から来たコレクター約300人が殺到し、103点の競売が始まるやいなや、競売会場は熱気に包まれた。多数の作品が予想価格の2倍を上回る高価で落札された。特に、スター3人組みと呼ばれる張曉剛、岳敏君、方力鈞の作品は、3〜4倍で落札された。

約10年前から中国美術を国内に紹介してきたアートサイド・ギャラリーの李ドンジェ社長は、「最近、世界の美術市場がこれといった躍動性を見せていないのに比べて、中国美術に対する熱気はバブルと診断されるほど熱い」とし、「驚くべき経済速度とダイナミックな社会ムードで誕生した独特の味わい、15億の人口の中から選ばれた芸術家という神秘感と、これまでの現代美術では見られなかった独特のスタイルが、新しさを追求するコレクターたちの関心をとらえている」として、競売を観覧した所感を伝えた。



angelhuh@donga.com