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元老画家が相次ぐ展示会

Posted November. 01, 2005 03:02,   

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——76歳、草間弥生がソウルで大規模個展

15日まで、ソウル鍾路区通義洞(チョンノグ・トンウィドン)のジン画廊(02-738-7570)で、大規模な個展を開く草間弥生さんは、今年76歳の女流画家だ。現在、東京で作業している彼女は、若い頃、米ニューヨークに渡って、ジョン・ケイジなど当代の前衛芸術家たちと交流し、独特の作品世界を繰り広げ、日本が生んだ世界的な作家の仲間入りをした。今回の韓国展は、彼女のトレードマークである「水玉」と「点」シリーズをはじめ、「カボチャ」を形象化した建造物などを網羅した代表作45点が展示される。

展示場の入口に入ると、高さ1.5m、幅1mの大型カボチャが、観覧客を圧倒する。黄色のパターンにたくさんの黒い点で飾られた華やかさに、深い手の味が染み込み、魂を感じさせる。草間氏は、第2次世界大戦当時、畑で取れたカボチャで飢えをしのいだ経験を作品に活かし、カボチャを強じんな生命力の象徴として表現する。展示場の華やかな原色の水玉と点シリーズも、作家の作品世界の真価を示すに十分な代表作。すべてこの5年間に制作された新作だ。作家は、目さえ閉じれば色とイメージが浮がぶという芸術の強迫とひどい不眠症で、東京のある精神病院に約10年間「居住し」、昼間にアトリエに出勤する変わった日常を送っている。

今年、開館33周年を迎えたジン画廊のユ・ジン(73)社長も、画廊界の元老。草間氏と20年間、交流してきたユ社長は、「生涯を通して、作業だけにエネルギーを集中させる草間先生に会いに、ひと月に1度、東京に行きます。その度に、永遠の生命のエネルギーを得る感じです」と話した。

——90歳の全爀林画伯の新作展

12日〜12月18日、京畿道龍仁市器興邑(キョンギド・ヨンインシ・キフンウプ)のイヨン美術館(031-213-8223)で開かれる全爀林(チョン・ヒョクリム)画伯の新作展のタイトルは、「九十、まだ若い」である。1916年、慶尚南道統営(キョンサンナムド・トンヨン)で生まれた画伯は、故郷を離れることなく、独特な色彩感覚の構想と抽象の造形意識で、「韓国的色彩画家」という独特な世界を築いてきた。

全画伯は、「昼夜を問わず、夢の中ですら、絵を描いている。画業70年間で、こんなに絵がよく描けたことは今までにない」と話した。出品作も、「柱の間から見える閑麗水道(ハンリョスド)」など、1000号を超える超大型大作が3点もあり、作家のおう盛な創作意欲を感じさせる。320個の木器の膳に描いた「新曼陀羅」シリーズをはじめ、油絵、水彩画40点など、約400点の展示作が、すべて今年に入って描かれた新作だ。

1年前から、毎週末、ソウルから420km以上離れた統営にかけつけ、全画伯をたずねる金利煥(キム・イファン)館長も、今年71歳だ。企業の役員を停年退職し、美術館を経営している彼は、「若者に劣らない輝いた目の全画伯に会うと、私も生気が湧いてくる。最近周辺には、老いも若いも、することのない人ばかりだが、芸術世界には年も停年もない。年のせいにせず、新しい趣味と関心を持つことが、人生の活力を得るのに、大きな助けになる」とアドバイスした。

——77歳、金ヨンジェ氏

ソウル鍾路区八判洞(チョンロク・パルパンドン)にあるギャラリー・イン(02-732-4677)で、11日まで展示会を開く金ヨンジェ氏も77歳という年齢を忘れ、国内外の山に登って、作品に形象化している元老だ。

1979年、アルプス頂上の万年雪で覆われた山岳の秘境に接してから、「山」の絵だけを描いてきた彼は、これまで、アフリカのキリマンジャロ、南米のアンデス、ヒマラヤや周辺のネパールのアンナプルナ、シッキムとブータンのヒマラヤ、チベット高原などの山岳の絶景を自分で訪れて描いた、登山家でもある画家。

青を基調とする彼の山の絵は、単純な平面的な姿ではなく、高い所から巨大な山勢を見下ろし、全体の雄大さを描くのが特徴。このため、作家は登山もするが、時には軽飛行機やヘリコプターを利用する。今回の個展の出品作25点も、青を基調とした微妙な色合いの変化と簡潔な構図で、自然の壮厳な美を表現している。