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芸術の殿堂で「天地…」展、17日に開幕

芸術の殿堂で「天地…」展、17日に開幕

Posted August. 09, 2005 03:07,   

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千字文を応用した異色の展示会が開かれる。今月17日〜9月19日の期間、ソウルの「芸術の殿堂」の書道博物館で開かれる「天地・—千字文と朝鮮人の思考・学習・芸術」展は、多様な千字文の書籍や、これを応用した異色のプログラムが紹介される学習用の展示会だ。

千字文と言えば、よくお爺さんや書堂(漢文などを教えた私塾)の先生から教わった漢字学習の教材と考えられている。しかし千字文は、単なる文字の暗記ではなく、それぞれ異なる漢字1000字で書いた四言古詩250句125節の膨大な敍事詩だ。中国の故事を取り入れた句節があるかと思えば、四季の出来事や農作業、人間が守るべき道理と綱紀が盛り込まれている。キュレーターの李ドングク氏は、「例えば、『罔談彼短、靡恃己長』は、他人の短所だけを言うのではなく、また自分の長所だけに依存してもいけないという意味だ。このように千字文は、礼儀作法はもとより、自然、歴史、哲学などを網羅した総合教材」であり、「このような趣旨で、千字文を改めて見直そうという試みだ」と紹介した。

千字文は、6世紀に中国南朝の梁の周興嗣(?〜521)が文を作り、王羲之の筆跡の中で該当する文字を集めて作ったのが元祖である。韓国に伝わった年代は確かではないが、西暦258年に百済の王仁(ワンイン)博士が、日本に「千字文」1冊と「論語」10冊を伝えたという記録が日本書紀に出ている。中国と同様、朝鮮でも、道学者や士大夫(官吏)はもとより、書家たちが多様な書体の千字文の筆跡を残した。安平大君(アンピョンテグン、1418〜1453)、朴彭年(パク・ペンニョン、1417〜1456)、李滉(イ・ファン、1501〜1570)、金麟厚(キム・インフ、1510〜1560)、韓濩(ハン・ホ=韓石峯、1543〜1605)、申緯(シン・ウィ、1769〜1845)、李三晩(イ・サムマン、1770〜1845)、鉠允亨(チョ・ユンヒョン、1725〜1799)、丁若饁(チョン・ヤクヨン、1762〜1836)などが、代表として挙げられる。

この中で最も広く普及した千字文は、韓石峯(ハン・ソクポン)が先祖の命令を受けて1583年に書いた『石峯・千字文』で、楷書と草書など3種類がある。以来、数回に渡って改訂され、1800年代以降には倣刻(模倣して彫刻すること)本まで出刊され、朝鮮文字の標準であり基準として学習された。ちょうど今年は、韓石峯が逝去して400年にあたる。

一方、丁若饁は、実学者らしく具体的に経験する日常生活の漢字を教える必要があるという問題意識から、『児学編』を書いた。

今回の展示には、朝鮮王朝500年と開花期、日帝強占期に書かれた約100種類130冊余りの異なる千字文の書籍が展示される。これまで見るだけであった書道展示の枠を脱皮しようとした点も目を引く。千字文の体験、拓本(石碑や金属器などに刻まれた文字や模様を、紙を当てて写し取ったもの)づくりや、ゲームだけでなく千字文の内容を「自然の理」、「家族」、「友愛」、「君臣間の道理」、「農業と収穫物の供え」などのテーマに分けて、分かりやすく説明したクク・キョンジン氏の水墨アニメーション、また、千字文の「墨悲糸染」をテーマにした舞踊団の公演もある。今月20日午後と9月10日午後2時、3時、4時には、「千字文を通じて見た東洋人の学問・芸術・世界観」をテーマに、セミナーが開かれる。

平日は午前11時〜午後6時(毎週月曜日休館、旧盆連休は開館)。一般・大学生5000ウォン、小・中・高校生4000ウォン、幼稚園・団体(20人以上)1000ウォン。BCカード所持者は9月3日まで無料、同伴者は3000ウォン。02—580—1282〜3、www.sac.or.kr



angel@donga.com