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映画『甘い人生』の主人公、イ・ビョンホン

映画『甘い人生』の主人公、イ・ビョンホン

Posted January. 05, 2005 22:49,   

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「本当にうまく行ったのに、一瞬で崩れ落ちる人生を描くには最高の俳優。」

映画『甘い人生』のキム・ジウン監督は、両極端の姿が潜んでいるイ・ビョンホン(写真)の顔をこのように表現した。4日夜、この映画の最後の撮影が進められたソウル鍾路区安国洞(チョンログ・アングクドン)の住宅街でイ・ビョンホンに会った。「ビョン様」と呼ばれるほど日本でも人気絶頂である彼に聞いた。「今のイ・ビョンホンを作った秘訣は何ですか?」彼が答えた。「石橋をあまり叩きながら暮していないためではないでしょうか。」

——映画のように『甘い人生』がありましたか。

「私の映画の封切り日に劇場に密かに行きます。私の感情を同時に感じ、たまには泣いたりする観客と一緒にいればオルガズムを感じます。短いが…甘ったるいです。」

——しかし失敗した映画もあったんですね。

「率直に言って失敗したこともあります。(笑い)初めての映画が失敗するから、周りで「三本以上うまく行かない俳優は忠武路(チュンムロ)では絶対採用しない」と言うんですよ。二本目、三本目の映画もうまくいかないから、私の前ではどうしてもその言葉を取り出すことができないみたいでした。四本目の映画までうまく行かないと私を全部避けるんです。5本目の(『私の心の風琴』)から違って、6本目の(『共同警備区域JSA』)でヒットしたら『ホン・スファン(拳闘選手)』よりもっとすごいやつ」と言ってました。」

——ソウル明洞にはイ・ビョンホンの顔を足の裏に刻んだ靴下も登場したんです。韓流スターであることを実感します。

「あ、その靴下。マネージャーが買ってくれました。まさか私を踏みにじるという意味ではないでしょうね?(笑い)人である以上人気に気を使わないわけにはいかないんです。日本でメロが好きだと言えば『メロをもっとやってみようか』という気がします。しかし誘惑を乗り越えたいんです。私が本当に大事に思うファンは、私が歩もうとする道を愛してくれその所信を愛してくれる人々です。」

——韓国と日本のファンの違いはあるんですか。

「中華圏のファンは私が気を失うほど大声を出します。熱情的です。日本のファンは『わー』と言っても一瞬静かになります。私の息の音さえ聞こえるほどです。歓呼の声が我知らず漏れれば自分の手で口をぎゅっと塞ぎながら堪えます。隣りの人に邪魔にならないように。韓国のファンは中華圏と日本のちょうど真ん中です。」

日本のファンはイ・ビョンホンの韓国語ホームページにも接続して「Byung Hun ssi(ビョンホンさん)」と言って英語で愛情を示したりする。

——濃い恋愛もまたすれば良いですね。

「それは中学校の時から望んでいたことです(笑い)。俳優が恋愛に陷ると演技に微細な感じが出ます。恋愛をたくさんするか、もっと大きな恋愛をするか、狂った恋愛をするか俳優には財産です。恋愛は閉まっていた自分を開いてくれるからです。もちろん演技のために恋愛をするのではなくて…(笑い)。スキャンダルが怖いから、ファンが逃げるのが怖いから恋愛を恐れたらそれはばかばかしいことです。」

撮影場でイ・ビョンホンは、劇中の役である「金室長」に修飾語を付けた「天下無敵・金室長」で通じた。一日2時間寝て2週間ずっと雨に降られる場面を撮影して、また土の窪みに生き埋めされる場面を何回も撮影したにもかかわらず風邪も引かない彼の「根性」を当て付けた言葉だ。主演俳優が病気で休めば、スタッフたちもそのときに享受する「甘い休憩」をイ・ビョンホンには期待さえすることができないという「不満表示」でもある。

浮気するボスの恋人を見逃すことで一夜で組職全体と取り返しのつかない戦いをすることになる男、ソンウの急転直下の運命を描いたアクションノワール『甘い人生』は4月1日封切り。



李承宰 sjda@donga.com