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歯を食いしばって俳優でトップになります

歯を食いしばって俳優でトップになります

Posted December. 22, 2004 23:13,   

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ドラマ『パリの恋人』に続いて、SBSの水・木ドラマ『ガラスの華(ユリファ)』で最近人気絶好調の李ドンゴン(24)。彼が来年2月4日封切り予定のロマンチック・コメディー『B型ボーイフレンド』(チェ・ソクウォン監督)で、映画に事実上(2002年映画『ファミリ』に友情出演)デビューする。彼が演じた「ヨンビン」はプレゼントしたばらの花をまた持ってきて売るほど計算早いB型血液の持ち主。気の小さいA型女子大生「ハミ」(ハン・ジヘ)に猟奇的な愛情攻勢をする。

14日、ソウル江南(カンナム)のあるカフェーで李ドンゴンに会った。彼は「実際の私は、愛する人の小さな間違いにも傷つくA型」と話した。予想とは違い、彼は単刀直入だった。

——1998年の歌手デビュー後かなり苦労したと言うが、「お金持ちの息子」のように見えるせいか、一夜にして王子になったような感じを与える。

「かえって長い無名生活のあと、ぱっと人気が上がったのなら分からないが…。波が多くて大変だった。歌手デビューの時もスポットライトを浴びて急に落ちたし、歌手を辞めようと思ったとき、偶然『三人の友達』というシチェーション・コメディーでまた注目されたが、途中でまた下がり続けた。今度が3回目の上昇傾向だ。今度は「とことん行ってみよう」という気持ちだ。」

——そうですね。人気に波が多いとかんしゃくが起こる。

「何かもらったものを奪われた感じですから。」

李ドンゴンは最近、最終段階の映画撮影とドラマ『ガラスの華』の撮影が重なって、一日1、2時間しか眠れない殺人的なスケジュールに耐えている。彼は「痩せてダークサークル(目下の黒い部位)ができ、瞳孔が大きくなって目つきが弱く見えるのではと心配」と言った。

——演技力は前から良かったが、ハンサムな外貌でむしろ見えなかったのではないか。

「私も聞いた。『顔のために音楽が聞こえなかったし、顔のために君の演技が見えなかった』と言う言葉。しかし全部私のための言い訳だ。とんでもない。私が歌と演技が本当に上手だったら、外貌は何倍もプラスになったはずだ。実力は疑わしいのに顔だけきれいな場合、そんな言葉を聞く。『勝手にしろ』(MBCドラマ、2002年)でも、私がヤン・ドングン、李ナヤン、コン・ヒョジンさんほどの素晴らしい演技ができたなら、外貌で彼らが与えることができない何かを刺激したはずです。しかし彼らにはるかに及ばなかった。」

——『パリの恋人』でも、『ガラスの華』でも、男女合わせてドラマの中で一番「美しい」人物であるようだ。

「美しいという言葉は気持ちいいが…。きれいだ、格好よいという話の代わりに『美しい』…。私のキャラクターのためでしょう。私は常に他の二人のために最も胸を痛めたし、だからこそ一番多く愛した。」

——「二枚目」の外貌のせいか、大ざっぱで積極的なキャラクターの女優が似合う。

「人見知りが激しくて社交的でない。それで相手の俳優まで気が小さいととても大変だ。私は外貌にコンプレックスが多い。幼い時から女の子みたいだという話をたくさん聞いた。この頃は少し変わった。あごひげもはやしてみて…。顎に手を当てるときも、掌をあごに当てる代わりに、拳を握って顎の下に当てるなど、小さなポーズ一つにも『男』であろうと努力した。」

李ドンゴンは「男らしい男が本当にハンサムな人」としながら、ハンサムな俳優としてチェ・ミンス、李ジョンジン、チョ・ハンソンを挙げた。

——ドラマで会った相手女優たちを寸評するとすれば…。

「金ハヌルさん(『ガラスの華』)はまだ分からない。うーん、プロのような気がする。深くて…。金ジョンウンさん(SBS『パリの恋人』)は楽だ。他人を気配りすることができる。ハン・ジヒェさん(KBS2『朗朗18歳』)は一緒にいれば幸せになる人だ。疲れてもとても明るく笑ってくれる。それだけで他のすべての人々を抱えこむ。」

——演技や外貌にカリスマが不足だが…。

「俳優たちはお互いに違う刀を持っている武士だ。人々は必ず手酷くて鋭くて一気に相手を切り取ってしまう刀をカリスマだと思う。固定観念だ。私は持っている刀が違うだけだ。とても小さいけれど細密な刀だ。私には相手を制圧する殺気のような目つきがない。私の目は下がってるし私の目は善良だ。しかし私の目には、静かに観客を泣かせる悲しみと痛みがある。」

——歌と演技の中で結局演技を選んだ。

「注目されたこの2年ほどを除けば、私は歌手でも俳優でもなかった。私に『万能エンターテイナー』という修飾語を使ってくれたが、すべてのものをすべてよくできてこそ『万能エンターテイナー』であって、私のようにあれこれして見たとして『万能エンターテイナー』ではないじゃないか。ありとあらゆることをしてみたが、帰って来たのはなんの修飾語もない『李ドンゴン』であるだけだった。歯を食いしばって『俳優になろう』と決心した。『一度トップになってみよう』という考えで。歌手の時はアルバムに悪い影響を与えると思って避けてきたのが演技なのに、結局は私を目覚めさせたのは『三人の友達』というシツエーション・コメディーだった。演技は私が足で蹴れば蹴るほど、しきりに私に近付いてきて、何かを与えてくれた。私が夢見ていたのは歌だが、私の運命は演技かも知れない。」

——最高の人気だが、悩みもあるか。

「2年間で失ったものがあまりにも多い。ただ作品の中での私のキャラクターだけ残った。23から25歳までの『李ドンゴン』という人がした事と言えば、撮影場で撮影したことしかない。胸の片隅が息詰まってくるように寂しい。友達と屋台で焼酒一杯飲んで、私が愛する人にバラの花束を買ってあげること、そんな幸せが懐かしい。捜したい。」

——恋人はいるか。

「(しばらく考えてから)ない。私は恋人ができれば他の芸能人たちのように、罪人のように移りたくはない。私は堂々と、思いきり愛する。私の人生を楽しむ。来年は映画一本の出演だけで活動を慎んで、俳優の道から少し脱したい。忘れてしまった『25歳の李ドンゴン』を取り戻す。」



李承宰 sjda@donga.com