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南怡島…秋の思い出作りスポット

Posted November. 04, 2004 23:33,   

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秋の風が袖を引っ張りながら、どこかに行こうと促すようだ。青い秋空の下で赤く染まった木の葉が、日差しにきらめきながら早く来いと手で招くようだ。いつの間にか終わりかけている晩秋。かさかさと音を立てる木の葉の積もった道を歩きながら秋の思い出を残したければ、文化と芸術の香りに満ちている南怡島(ナミソム)を訪れたらどうだろうか。

○様変わりする南怡島

島全体が穏かな湖畔の上に浮かんでいる遊園地、南怡島。清平(チョンピョン)ダムが建設されて島(周囲6km、広さ14万坪)に変身したここには、かなり以前から大学生らの合宿候補地の第1位として数えられて来た。しかし3年前まで、南怡島は食べて遊ぶだけの空間として放置されて来て、これといって楽しめるようなものはない退屈な島だった。

しかし、この頃、南怡島が変わってきた。南怡島を守り続けているカン・ウヒョン社長が、ここを童話の国、幻想の島に様変りさせるという思い切った計画を実行しているのだ。

島の至る所に転がっていた木の切れ端は、多様な顔のチャンスン(道端に立てて理数を示したり、村の守り神として村の入口に立てておく男女一対の木像)に生まれ変わった。また、島の景観を害していた電柱も撤去し、電線は全部地中に埋めた。

反面、自然の島を作るため、檻に閉じこめられていた動物を芝生に開放した。そんなわけで、南怡島を回っていると、兎、鹿、鴨、駝鳥などが自由に走り回る姿が見られる。「生態系の困り者」である青鼠も、南怡島ではちゃんと可愛がられている。

○秋の趣が満喫できる林道

南怡島にある道はどこでもそれなりの風情を持っている。南怡島への到着を、真っ先に歓迎してくれるのが、もみの林道。400mほど続き、空を突くように真っ直ぐに伸びた姿がいつ見ても堂々としている。もみの林道の右側に繰り広げられる楓は、はにかむように薄赤い顔で迎える。黄色く染まった銀杏の林道は、もみの林道が終わった地点から100mほど真っ直ぐに続く。銀杏の道の右側には、ドラマ『冬のソナタ』で有名になったメタセコイアの林道。雄大に聳えた樹木が異国的な雰囲気を感じさせる。

1950年代から1980年代当時の風景をそのまま再現した、「あの時代、その時代展示館」もある。子供達にはパパとママの幼い時代を理解するのに役に立ち、大人たちには思い出が込められた童心の世界へ導いてくれるのに十分な場所だ。

古い机と椅子に座ってオルガンの音に合わせて歌を歌う教室の風景。黒板には期待に外れず、騷いだ子供と便所掃除当番の名前が書かれており、大きな豆炭暖炉の上にはブリキ製のお弁当箱が畿重にものせられている。

○若い芸術家たちの体験工房

川に沿って並んだバンガローには、若い芸術家らが運営する小規模の体験工房が多い。陶磁器、染め付け、韓紙工芸など体験の種類も多様だ。1時間ぐらいで自分の作品を作ることができる。体験料は3000〜5000ウォン。体験工房(031−581−2020)に予め予約しなければならない。

伝統韓紙作り体験場(031−582−5949)では韓紙工芸だけでなく、毎日午後2〜3時、伽椰琴(カヤグム)を演奏し、無料で指導もしてくれる。伝統的な遊びごともし、韓紙に家訓を書いて額縁に入れてもくれる(5000〜7000ウォン)。

また、ここに書かれている奇抜な文句は、見る人に腹を抱えさせる。掌ぐらいの池にお椀一杯分程度の水が注がれているだけなのに、小さな字で「釣り禁止」、「水泳禁止」と書いてある。小さな植木鉢の上に植えられた拳ぐらいの木には、「木の上に登らないでください」、小さな唐辛子畑には、「お嬢さんは唐辛子を取って食べないで下さい。おばさんは他人の唐辛子を取って食べてはいけません。お婆さんは気に入った唐辛子を全部取ってもいいです」と書かれている。

南怡島でのもう一つの楽しみは自転車乗り。恋人なら二人乗り自転車に乗って一緒にペダルをこぎながら、川辺を走り回ってみよう。若き日の大切な思い出を、新たに一つ作れるはずだ。また、島の中の古い鉄路の上では、浪漫列車ががらがらと乗客を童心の世界へ連れて行ってくれる。

お問い合わせ031−582−5118

記事=チェ・ミソン(旅行プランナー)tigerlion007@hanmail.net

写真=シン・ソクギョ(フリーカメラマン)rainstorm4953@hanmail.net