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俳優と配役「誤った出会い」

Posted September. 30, 2004 22:05,   

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SBSドラマ『張吉山(チャン・ギルサン)』のハン・ゴウン(ミョオック役)、MBC『アイルランド』のキム・ミンジュン(ジェボック役)、MBC『英雄時代』の車仁杓(チャ・インピョ、チョン・テサン役)。

それぞれドラマの主演だが、配役と俳優の演技がよく似合わないという指摘が出ている。漢陽(ハンヤン)大学の崔馨仁(チェ・インヒョン)教授(演劇映画科)は「彼らの演技を見れば楽しくない」と惜しがった。「ぎこちない演技がドラマの流れを邪魔する」というネチズンの指摘もある。放送界ではこれをめぐって俳優と配役の「誤った出会い」という言葉も出る。

●無理なイメージ変身

ハン・ゴウンは『張吉山』で公演団の娼妓出身で張吉山の初恋として登場する。しかし、ハン・ゴウンのイメージが都会的で現代的であるため、時代劇を消化する内面演技が不十分との評価を受ける。

SBSのあるプロデューサーは「ハン・ゴウンが雰囲気やファッションで現代劇はよく消化するが、英語発音がまじた発声のため時代劇の演技は難しいようだ」と話した。ハン・ゴウンはこの時代劇で爪を長くしたまま出てネチズンの指摘を受けたこともある。

車仁杓が『英雄時代』で演じているチョン・テサンは企業家の波のある人生とデリケートな愛を同時に表現しなければならないキャラクター。しかし、車仁杓は複合的なキャラクターをまともに表現することができないという指摘を受けている。演技学を専攻するある教授は 「車仁杓は強いキャラクターは消化することができるが、発声に問題があって中間トンの演技が足りない」と話した。

MBC『茶母(タモ)』で重みある役柄を演じたキム・ミンジュンは『アイルランド』で3流のごろつきでイメージ変身を試みたが、まだ足りないという評価を受けている。KBSのあるプロデューサーは「キム・ミンジュンが変身をあまり早く試みたようだ」とし「自分に似合う役柄を何回かもっと演じた後に変身を試みるべきだった」と話した。

● 演技力より認知度

ドラマのキャスティングで「誤った出会い」の理由は何か。演技力と認知度をすべて揃えた演技者が不足だからだ。ドラマのプロデューサーはこのような現実で、視聴率をある程度確保することができるスター級の演技者たちの「認知度」に偏るしかないと言う。

MBCの朴鍾(パク・ジョン)製作理事は「演技力は劣っても認知度の高い美男美女の演技者を使うしかない理由は、憎いシンデレラーでもきれいだから許されるというのと同じ」と話した。

金鍾學(キム・ジョンハク)プロダクションのパク・チャンシク製作理事は「今年の末や来年初めに製作に入るドラマの中で、そのごろに兵役義務を果たすと明らかにしたウォン・ビンが男子主演候補に上がっていないドラマがないほど、キャスティングが偏っている」と話した。

プロデューサーは以前に顔マダムだった主演演技者に演技力を求めるキャラクターが増え、キャスティングがますます難しくなっていると打ち明けた。KBSのキム・ジョンシクドラマ2チーム長は「最近、主演キャラクターが複雑になっていて認知度の高い俳優の中でこれを消化してドラマ全体を引っ張っていける演技力を揃えた人々が少ない」と話した。



金善宇 sublime@donga.com