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映画の海で何を釣ろうかな 釜山映画祭、来月7日開幕

映画の海で何を釣ろうかな 釜山映画祭、来月7日開幕

Posted September. 22, 2004 22:12,   

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香港の王家衛監督の「2046」で幕を上げ、ハン・ソクギュ主演の韓国映画「緋文字」で閉幕する。

第9回釜山(プサン)国際映画祭が10月7日から15日まで釜山水営(スヨン)湾の屋外上映場をはじめ、海雲台(ヘウンデ)メガボックス、南浦洞(ナムポドン)デヨンシネマなどで開催される。歴代最大規模で、63カ国264本の映画が上映される。9日間繰り広げられる「映画の海」のハイライトを紹介する。

▲開幕・閉幕作〓開幕作「2046」は今年のカンヌ映画祭競争部門の招待作だ。既存映画祭で上映された作品を映画祭の「看板」とも言える開幕作に選定したのはちょっと後ろめたいが、映画の完成度は遜色ないという評価だ。香港の中国返還50周年になる年を意味する「2046」は、「花様年華」(00年)の短い恋の物語り以後の数年を描いている。「中経森林」、「堕落天使」、「ブエノスアイレス」などでアジアを代表するスタイリストとして挙げられる王監督特有の感覚的な映像と、「花様年華」でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞した梁朝偉の陰うつなカリスマが出会った。カンヌ映画祭の後、部分的な再撮影と再編集を経たバージョンが上映される。

閉幕作の「緋文字」の重みも劣らない。映画は殺人事件と欲情に駆られた刑事班長のギフンを中心に繰り広げられるミステリー・メロで、ハン・ソクギュと李ウンジュ、ソン・ヒョンア、オム・ジウォンが出演する。1990年代、韓国映画を代表したハン・ソクギュの復活と00年の「インタビュー」以後、4年ぶりに長編のメガホンを取った期待株、ビョン・ヒョク監督の変化が関心を集めている。

▲9つのセクション〓映画祭は「アジア映画の窓」(45本)、「韓国映画パノラマ」(13本)、「ワイドアングル」(74本)、「ニューカレント」(12本)、「ワールドシネマ」(50本)、「オープンシネマ」(7本)、「クリティックスチョイス」(10本)の9つのセクションになっている。

「アジア映画の窓」は中国、日本、タイ、インドなどアジア映画の今を確認できるセクションだ。ベニス映画祭競争部門に出品された台湾の巨匠・候孝賢監督の「カフェ・リュミエール」は逃せない作品。日本の巨匠小津安二郎に捧げるオマージュ映画で、家族と愛、新しい命を描いた。

日本映画では青山真治監督の「不倫、温泉旅行、殺人事件」と「ラブレター」で有名な岩井俊二監督の新作「花とアリス」などが目を引く。

「ワールドシネマ」セクションにはジャン・リュック・ゴダールの「アワーミュージック」、エミール・クストリッチァの「人生は奇跡だ!」など巨匠の作品はもちろん、アフリカやラテンアメリカの話題作が出品された。セネガル監督のオスマン・センベーンの「ムーラーデ」はアフリカ国家で女性が置かれている状況を風刺的に描いた作品で、今年カンヌ映画祭「ある視点賞」部門で最優秀作品賞に輝いた。

釜山国際映画祭の唯一の競争部門である「ニューカレント」には日本の井口奈己の「犬と猫」、韓国のノ・ドンソクの「マイジェネレーション」など6カ国の新人監督の独創的な作品が披露される。

「韓国映画パノラマ」では最近ベニス映画祭監督賞を受賞した金キトク監督の「空き家」をはじめ、「人魚姫」、「オールドボーイ」、「スリー、モンスター」、「女は男の未来だ」など話題作が上映される。

▲特別企画プログラム〓ギリシャの巨匠「テオ・アンゲロプロス回顧展」がハイライトだ。軍部独裁と人権弾圧に苦しめられたギリシャの現代史を背景にした3部作「1936年の日々」、「旅芸人の記録」、「狩人」を含めて彼の代表作12本が上映される。今年ベルリン映画祭で上映された20世紀現代史に関する3部作の中で、初作品「The Weeping Meadow」も含まれている。

「アニメアジア」では、最近急成長し始めた台湾、インドネシア、香港のアニメーションが、「韓国映画回顧展」では、「韓—香港合作時代」というタイトルで、「ダルギ」、「生死決」、[女監房]など1950年代から80年代初めまで製作された韓国と香港の合作映画が上映される。



金甲植 dunanworld@donga.com