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「三流だと軽んずるな」人生逆転、『回し蹴り』

「三流だと軽んずるな」人生逆転、『回し蹴り』

Posted July. 21, 2004 22:48,   

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マンセ高校の「超拳」であるヨンゲク(キム・ドンワン)とその仲間。彼らはある日、すし詰めバスの中で口げんかとなったあげく、一時は歴史と伝統を誇っていたが、すでに三流に転落してしまった同校のテコンドー(跆拳道)部員らを思いっきり殴ってやる。部員らは病院に入院してヨンゲクらは留置場に入れられる。ヨンゲクらに与えられた選択肢は学校から追い出されるか、テコンドー部に入るかだ。

『回し蹴り(トルリョチャギ)』は、テコンドーを素材にした青春スポーツ映画だ。『スラムダンク』『H2』などスポーツマンガによく登場するメニューである青春の夢、挑戦と勝負をテーマに取り上げた。グループ「神話」のキム・ドンワン、MBCシチュエーション・コメディー『ノン・ストップ4』のヒョンビンなど新世代スターが登場するが、同じ日に封切られる『オオカミの誘惑』『あいつは格好よかった』と違い、メロ色は弱い。同じく「超拳」だが、ヨンゲクは女子学生から憧れの的である「王子様」ではなく、学校の自動販売機をはたく「ばたや」として描かれる。

映画のフォーカスは三流または外れた人生の素敵な逆転に当てられている。劇の中で学校を舞台にぶらぶらするばたやの姿、国技ながらも人々にそっぽを向かれるテコンドー、国家代表出身コーチが去った後、マンセ高校に来る町内テコンドー道場の官長チュングン(キム・ヨンホ)は三流のイメージにこだわる。

映画はヨンゲクを中心に、自分たちを捨てていった前コーチに対して勝負欲を燃やすミンギュ(ヒョンビン)、恋人のために勝たなければならないチェンテ(キム・テヒョン)、試合出場よりは拭き掃除が得意である晩年候補のソンワン(チョン・ジェヒョン)などに絡んだ事情を描きながら笑いを誘導する。

わずか数ヵ月間テコンドーを学んだだけで全国大会で優勝するという設定は多分にマンガ的だが、俳優たちの汗が滲んだリアル・アクションと健康が引き立つ。キム・ドンワンの演技も水準級であり、キム・ヨンホは適役を演じた。『青い大門』『ばら色の人生』の演出部出身であるナム・サングク監督の長編デビュー作。

封切りは23日。映画観覧は12歳以上。



金甲植 dunanworld@donga.com