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「歌と演技、両方やっていきたい」

Posted July. 08, 2004 22:32,   

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「何でそんなこと言うんです?僕、歌上手ですよ。」

記者の質問に、やさしげな声で落ち着いて答えていたビ(本名チョン・ジフン、22)が「演技もなかなかだし、ダンスもうまいが、歌唱力はそれほどでもないんじゃないか」との質問に、ムッとしたように言い返した。

ビは14日に初回が放送されるKBS2ドラマ『フルハウス』(演出ピョ・ミンス、脚本ミン・ヒョジョン)で、アジアきっての映画俳優「イ・ヨンジェ」役を任され、再び演技に挑戦する。KBS2ドラマ『サンドゥ、学校に行こう』から数えて8ヵ月ぶりになる。ドラマ『フルハウス』の原作は、漫画家ウォン・スヨンの『フルハウス』。

イ・ヨンジェは、出演する映画が全て大ヒットするが、傲慢で利己的な性格のため、愛に弱い。相手を傷つけることも、自分が傷つくことも避けようとするが、快活な現実主義者のハン・ジウン(ソン・へギョ)に出会い、愛とは何かを知る。

6日午後、『フルハウス』のセットがある仁川(インチョン)甕津郡北島面(オンジングン・プックドミョン)矢島(シド)で、ビに会った。胸の部分が大きく開いた赤い半袖シャツを着て現れたビは「トップスターというキャラクターだから、衣装が少し派手なんです。服にも神経使ってます」と口を開いた。

——ドラマでもスターの役だが。

「芸能人だからという理由で、怒りを表にあらわせない時も多いんです。イ・ヨンジェは傲慢で、金で全てを解決しようとする利己的な性格。僕とは似ているけど違う。僕がイ・ヨンジェみたいに行動してたら、周囲から叩かれると思いますよ」

——演技に挑戦するのは2度目だが。

「『サンドゥ、学校に行こう』に出演した時、歌手がなぜドラマを演じるんだと言われました。演技がまあまあだと評価されてからは、ドラマの配役と性格が似ているからだと認めてくれない人もいました。でも、今回もうまく演じたら、認めてくれるんじゃないかと思います。ダンスの実力と歌唱力が両方ある歌手、ルックスと演技力を兼ね備えた芸能人って多いじゃないですか。僕もそうなりたいです」

——演技のために、特に努力したり習っていることは?

「発音矯正の指導を受けています。俳優の発声は歌手の発声と違うので、基本から習い直しています。『サンドゥ、学校に行こう』を撮るときは、同じ台本を3冊もらいました。何度も読み込んで、ぼろぼろになっちゃったからです。3冊目だけが、原型をとどめていました。漫画はあまり読まない方だけど、ドラマのために原作『フルハウス』を3回も読みました」

——演技と歌の違いは?二つのうち、どちらかを選ぶとしたら?

「演技は、他の人の人生が生きられるから楽しい。でも、1人でうまく演じればいいわけじゃなく、相手の俳優と息が合わなくちゃいけません。歌は1人で上手に歌えばいいけれど。僕が舞台の上で指さすだけで、数千人が動きます。演技と歌、両方ものにしたいです。僕は、幸せ者かもしれません。演技の練習をしていて、飽きたらダンスの練習をして、それも嫌になったら歌の練習をすればいいんですから」

ビの恋人役で出演するソン・へギョは、彼について「こんなに熱心にする俳優ははじめて。いつも台本を持って、どこかへ姿を消しては1人で練習している」と伝えた。

担当のピョ・ミンスプロデューサーは「演技をどこかで習ったようではないが、天賦の才能と感じられるほど上手だ。とても誠実に徹底してやろうとしている」と語った。

ビは、9月にサードアルバムを発表し歌手として復帰する予定。彼は「歌唱力があることを見せるために、振り付けを少なくして、バラードだけで勝負する」と笑った。



金善宇 sublime@donga.com