「ハッサンの両親は不法滞在者、ハーフと苛められ」教科書が多文化家庭への偏見を助長
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MAY 11, 2012 08:18.
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小中高校の社会教科書に載っている多文化関連内容が、かえって多文化家庭への偏見を助長しているという研究結果がまとまった。
京仁(キョンイン)教育大学・社会科教育課のソル・ギュジュ教授は、小中高校の社会科目教科書17冊に掲載されている多文化関連内容について、研究・分析した論文、「小中高校の社会教科書における多文化関連内容の分析」について発表した。同論文は、現在学校で使われている「2007改正教育課程教科書」を対象に行い、11日、漢陽(ハンヤン)大学で開かれる韓国多文化教育学会・国際学術大会で初めて発表される。
同研究によると、多文化家庭に対し、否定的な認識を与えかねない表現が、教科書に多く掲載されている。例えば、小学教科書には、「ハッサンの両親は不法滞在者であり、何時、この国から離れなければ分からないまま暮らしている」という表現がある。中1の教科書には、「ベトナムから来たレアナムさんは、飲食店の従業員から、自分の外観のせいで無視され、気を悪くした」という下りなどが出ている。
ソル教授は、「このような表現は、多文化家庭への偏見を無くすべきだと主張する過程で使われたとはいえ、結果的に、多文化家庭にレッテルを張る否定的な効果へとつながりかねない」と主張した。さらにソル教授は、「児童生徒らは、移住労働者はその大半が不法滞在者で、ベトナム人はブスだ。ハーフはイジメを受け、学校生活に適応できないと受け止める可能性がある」と指摘した。
さらに、中1の教科書には、「多文化家庭の子供らに拒否感を感じている」、「多文化家庭の子供らとは友達になりたくない」のようなアンケート内容が盛り込まれた調査の結果も示された。
ソル教授は、「このような表現を学習した子供らが、移住民らに対し、真なるパートナーとして認識できるかどうか疑問だ」と批判した。氏は、「教科書とは、現実を望ましい方向に率いる手段でもある。教科書上の一事例や表現一つが、その狙いとは関係なく、学習者に否定的な影響を及ぼしかねない」と話した。
ただ、一部の教科書は多文化を巡り、前向きな表現を盛り込んでいる。「オバマ大統領とサルコジ大統領は、多文化家庭の出身だという共通点を持っている」のような表現がそれだ。ソル教授は、「最初から問題点を取り上げてはならないいう意味ではなく、教育内容についてよりバランスの取れた記述にすべきだということだ」と付け加えた。