Go to contents

[オピニオン]文・安・朴連帯の政治の嫁入り道具

[オピニオン]文・安・朴連帯の政治の嫁入り道具

Posted November. 23, 2015 08:50,   

한국어

野党新政治民主連合の崔宰誠(チェ・ジェソン)総務本部長は最近、文在寅(ムン・ジェイン)代表が提案した「文安朴(文在寅、安哲秀、朴元淳)連帯」を結婚に喩えた。それで、文代表には、「もっと誠意をもってプロポーズをすべきだ」と要求し、安議員には、「(文代表に)過度な嫁入り道具の持参を要求してはならない」とも言った。安議員の態度に連帯実現がかかっているとみて、文代表の最側近らしく、事実上氏を圧迫したのだ。しかし、安議員としては真なる革新要求が、高々嫁入り道具をほしがるかの如くに言われており、いい気であるはずがない。

◆実は、昨年3月、統一地方選挙を控えて、キム・ハンギル代表が率いていた民主党と、安議員が新党立ち上げを準備していた新政治連合とが統合したのも、世間のことで言えば結婚に他ならない。当時、安議員は嫁入り道具を十分手にした。民主党に比べ、政治勢力はみすぼらしかったものの、統合の形を取って、共同代表という対等な肩書も手にした。新党の名前はもとより、綱領にまで自分の哲学やビジョンを多く反映させた。統一地方選挙や再選補欠選挙の時は、彼なりの持ち分も行使した。しかし、甘かった新婚はわずか4ヶ月間で終わった。

◆政治勢力間の結合が、「黒い髪の毛が白く変わる時まで」続くだろうと期待すること自体が無理だ。利害関係が絡んでいるためだ。複雑な利害関係を調整して、手形のようにやり取りした合意が、ほかならぬ嫁入り道具だ。金泳三(キム・ヨンサム)政権を誕生させた民主正義党や統一民主党、新民主共和党の3党統合も、金大中(キム・デジュン)政権を誕生させたDJP(金大中—金鐘泌)連合も、大きく見れば嫁入り道具のために壊れた。「内閣制約束」という嫁入り道具がお互いを縛りあい、不渡りを出すと別れたのだ。

◆数か月前に、安議員に会った時、民主党と統合したことを後悔していないかと尋ねた。氏は、「むしろ、よく統合したと思う。政治の地下階まで降りてみることができて、大切な経験となった。今や、ようやく政治が少しわかるような気がする」と答えた。崔本部長は、安議員側がかっとなると、嫁入り道具の発言について謝罪した。しかし、冷静に考えれば、かっとなることも、謝罪することでもない。嫁入り道具とは、男女間の結婚だけに伴われるものではなく、政治の世界でも存在することを、崔本部長があからさまに確認させただけだから。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com