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[オピニオン]3士官学校出身が初めて合同参謀議長に

[オピニオン]3士官学校出身が初めて合同参謀議長に

Posted September. 15, 2015 07:20,   

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創軍後初の第3士官学校出身の大将が軍序列1位となった。14日に行われた軍首脳部人事で、合同参謀議長に第3士官学校14期の李淳鎮(イ・スンジン)陸軍第2作戦司令官が内定した。海軍出身の崔潤喜(チェ・ユンヒ)現合同参謀議長に続く驚きの人事だ。陸軍士官学校出身は寂しく思うかも知れない。李氏まで39人の歴代合同参謀議長は、出身軍別で見ると陸軍37人、海軍1人、空軍1人(李養鎬元国防部長官)で、このうち36人が陸軍士官学校出身だ。

◆どの組織であれ、要人が出れば前任者と後任者は引継ぎで忙しいが、高級職になるほどその手続きが簡単になる傾向がある。後任者も実務面では豊富な経験と能力を備えているので、強いてあれこれ説明する必要がないためだ。「江南(カンナム)には行ってはならない」。歴代の合同参謀議長の中で後任者にこの言葉だけ伝えたケースもあったという。有事の際、すぐに対処しなければならないため、退勤後も庁舎近くにいた方がいいという助言だ。実際、合同参謀議長は2年の任期の間「5分待機組」のような緊張の中で勤務しなければならない。

◆1968年初め、北朝鮮が大統領府襲撃(1・21)、米プエブロ号拿捕(1・23)挑発を起こし、精鋭将校を拡充する必要が提起された。同年10月15日に第3士官学校が開校した背景だ。今は大学2年以上の学歴の生徒を募集し、3、4年の課程を教える世界唯一の編入士官学校だ。草創期の第3士官学校は、北朝鮮の第124軍部隊を凌駕する強靭な戦闘力を備えた将校の輩出に力を入れた。初級将校の数は第3士官学校が多かったが、進級では陸軍士官学校出身に押された。李氏も、任官同期の陸軍士官学校33期よりも将軍後の進級が数年遅れた。

◆李氏は、合同参謀議長の候補群で唯一、大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンプクト)(TK)出身だ。軍も高級職になればなるほど政治的な運を無視することはできない。問題視される点も少なかったという。軍で事故や不正が尽きず、国民は憂慮している。李氏が各軍をうまく統率し、軍将校構成の多様化に弾みがつくなら、強軍育成に役立つだろう。

韓起興(ハン・ギフン)論説委 eligius@donga.com



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