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[オピニオン]33歳の革新委員が見る「韓明淑裁判」

[オピニオン]33歳の革新委員が見る「韓明淑裁判」

Posted August. 24, 2015 07:15,   

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韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相の9億ウォン授受に対して大法院全員合意部の13人の大法官が全員一致で下した有罪判決を悔しく思うのは、「裁判は間違っている。私は無罪だ」と言いたいのだろう。真実に関係なく、家族や周囲の人々への政治的体裁の態度としよう。だとしても韓氏が所属する野党新政治民主連合の議員が、「新公安弾圧」と主張するのは理解できない。文在寅(ムン・ジェイン)代表は、「国民の側に立つべき司法府が、権力と不正の側に立っていることを告白した事件だ」と主張した。

◆同党のイ・ドンハク革新委員は違った。イ氏は、「私たちが政権を獲得するとしても、私たちの思い通りに裁判所の判決を変えることはできない。裁判所の判決は尊重されなければならない」と述べた。そして、「党は国民の厳しい目がどこにあるのか綿密に調べ、対応しなければならない」と主張した。一般の国民は、大法官13人の判断と韓氏の主張のどちらを信頼するだろうか。新政治民主連合の議員は一般国民からあまにも離れている。

◆労働改革に対する認識も然り。新政治民主連合は、「父親の給料をカットして、私を採用するというのか」というプラカードを街のあちこちに掲げて若者層の怒りを刺激し、賃金ピーク制に反対している。しかしイ氏は、「上位賃金者の給料も重要だが、疎外された多くの国民の労働の質と機会がはるかに重要だ」と指摘した。普遍的福祉についても、「国民が負担可能な範囲と持続可能性を再び点検しなければならない」と主張した。党内の386グループに対しては、「後輩世代のはしごを蹴飛ばした」と非難した。

◆1982年生まれのイ氏は、21歳の時に野党に入党して活動したこと以外に目立った経歴はない。家計を助けるためにアルバイトや露天商などで青年期を送り、大学まで終えた。イ氏の考えが一般国民の認識に近い。舌禍を招く党内の中途半端な青年代表国会議員とも違う。韓氏や文代表はイ氏も説得できない論理で司法府を侮辱してはならない。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com



jinnyong@donga.com