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[オピニオン]57歳のシャロン・ストーンのヌード写真集

[オピニオン]57歳のシャロン・ストーンのヌード写真集

Posted August. 18, 2015 07:22,   

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「私は50歳よ。だから何!」。ハリウッドのセクシースター・シャロン・ストーン(57)が2009年、上半身ヌードでフランス週刊誌「パリマッチ」の表紙モデルを飾った時の記事のタイトルだ。彼女は今回はさらに一歩進んで、米ファッション雑誌「ハーパーズバザー」の9月号に、破格の白黒のヌード写真集を公開した。目がくらむほどの踵の高い靴を履き、一糸まとわぬ姿だ。本人は、「私は自分のお尻が分厚いパンケーキみたいになっていることを知っている」と謙遜に語ったが、肉感的なスタイルの前では、還暦を控えていることなど信じられないほどだ。

◆1992年に映画「氷の微笑」で多くの男性の胸をどきめかせたシャロン・ストーン。2001年、脳出血で倒れた後、下り坂に差し掛かった。病魔のため、足が麻痺し言葉も不自由になり、視力は弱くなった。続けて、結婚は破綻し、養子縁組の息子の養育権まで奪われた。体が完全でない状態でドラマに脇役として出演し、セリフを忘れるミスを連発した。逆境に押されて、一時はお古扱いを受けたが、最近、ドラマ「エージェントX」の主演を演じることで、返り咲きに成功した。

◆ハリウッドでストーンは、頭脳と美貌とを兼備した女優として知られている。19歳の時、モデルとしてデビュー後、役者として領域を拡大してきたが、長い間、無名時代を耐えなければならなかった。彼女は、「私は本好きだった。私は官能的に見せるため、頭脳を活用した」と打ち明けた。「セクシーではないので、仕事にありつけないのだ」という周りからの助言に、彼女は1990年、「プレイボーイ」に初のヌード写真集を掲載した。戦略的選択であり、「氷の微笑」の主演へと続いた。その後氏は、「素肌が美しい」という持論で、セクシーアイコンの列に加わった。

◆今回、ヌード写真集を撮ったのも、苦難の時間を克服し、芸能界に復帰したことを広く知らせるための戦略だ。盛りの過ぎたスターが注目を集めようというあがきだという批判もあるが、「セックスシンボル」から、「人間勝利の主役」へと変身したのは評価に値する。57歳のストーンは、セクシーだということを、「現在を生き、楽しみを感じ、自分を好きになることだ」と定義した。予期せぬ病魔が彼女に人生の知恵を与えたような気がする。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com