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[オピニオン]女性のむっつりした表情

Posted August. 10, 2015 07:23,   

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チャンネルAの番組「トルジックショー」に出演している筆者は、生放送の途中、キム・ジン・アンカーから笑みを浮かべるよう、たびたび言われている。「芸能人でもなく、なぜ笑いを強いられるのか」という気がして、最初は気を悪くした。しかし、収録後の映像を再び見てから、なぜそんなことを言われたのかが分かった。男性パネルたちはいつも自然な表情をしているのに、私だけが疲れきっていて、意地悪そうに映っている。やむを得ず、今は口が痛いほど笑いながら放送に臨んでいる。

◆じっとしていれば、怒ったような印象を与えるのは、私だけの問題ではなかった。米紙ニューヨークタイムズは最近の記事で、「多くの有名人たちが、『Resting Bitch Face(RBF=じっとしている時に出てくるむっつりした表情)』の問題で悩んでいる」と伝えた。映画「ピッチパーフェクト」に出演したハリウッド俳優アナ・ケンドリックは、米CBSのとある番組に出演し、「インスタグラムに自分の『むっつりした表情』を治す機能はないか」と訴えた。

◆有名人だけが経験することではない。「自分撮り」の経験のある大勢の人たちが感じることだろう。携帯電話のカメラに向かって、過度に笑ったり、唇をとんがったように突き出さなければ、顔が変に映ることを。欧米人に比べ東洋人のほうが、男性に比べ女性のほうが、青年に比べ中高年のほうがRBFが深刻に現れる。特に、韓国人は頬骨が飛び出ている上、あご骨が発達しているので、欧米人に比べ口元が下がっている。激しく笑みを浮かべなければ、怒った表情だったり、間抜けのように映ったりもする。

◆RBFという言葉は、ネットユーザーらが作り出した新造語だが、女性をさげすむ認識が隠れているといのが、ニューヨークタイムズの分析だ。男性が意地悪く、頑固に映るのは当然だと受け止めながら、女性がそのように映るのを問題視する空気そのものが間違ってるという。毎日気を使って笑みを浮かべなければならない筆者にとっては、共感できる指摘だ。にも拘わらず、無理やりにでも笑うのはいいことだ。笑えば顔の筋肉が外の方に伸びる上、上の方に吊り上げられて明るく、若く見える。幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになるという我々の女性たち、どうせそうなら、もっと笑ってもっと幸せになろう。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com