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[オピニオン]韓中「抗日闘争史」見解の違い

[オピニオン]韓中「抗日闘争史」見解の違い

Posted June. 26, 2015 07:32,   

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最近、満州地方の抗日独立闘争史の取材のため中国東北部を訪れた。主要都市の移動に車で4、5時間かかる広大な満州の原野の各所で、韓民族の息づかいが感じられた。韓国語の看板や中国人がよく水田と呼ぶ畑を見るたびに、どこか親近感を覚えた。韓半島と地理的・情緒的に近い満州が海外の抗日闘争の前哨基地の役割を果たしたことは自然の道理だろう。

実際に、中国吉林省の梅河口市の革命烈士陵園に紹介された抗日闘士15人のうち3人が韓国人だった。その中で友堂・李会栄(ウダン、イ・フェヨン)を展示したコーナーでは、彼が設立した新興武官学校の歴史が詳細に紹介されていた。韓国の独立記念館に来ていると錯覚するほどだった。

光復(解放)70周年(中国では戦勝70周年)の今年、両国で抗日共闘史を記念する動きが活発だ。独立記念館は今月から中国の広東革命歴史博物館と「黄埔軍官学校と抗日戦争」をテーマに展示会を開いており、四川省成都市も来月開幕する「外国人抗日烈士追悼特別展」に2人の韓国人戦闘飛行士を紹介する。これに先立ち、昨年7月の韓中首脳会談で、習近平国家主席が「中国の戦勝70周年と韓国の光復70周年を共同で記念しよう」と提案した。

しかし、現地ではこれとは違った微妙なムードも感じられた。最近、吉林省図們で開かれた鳳梧洞戦闘勝利95周年の記念式は、殺伐としたムードが漂っていたという。韓国と延辺朝鮮族自治州関係者約40人が参加した記念式に中国公安がやって来て、無線で状況を報告する姿が目撃された。

鳳梧洞戦闘は1920年6月7日、韓国独立軍と日本軍の間で起こった初めての大規模な激突だった。この戦闘で大勝を収めた独立軍は、活発な抗日闘争を展開することができ、金佐鎮(キム・ジャジン)将軍の青山里戦闘の勝利にもつながった。このため、記念式での公安の監視が、中国内の少数民族の民族主義の動きに敏感な中国政府の警戒を表しているという見方もある。

これに先立ち、長白山(白頭山の中国側領土)と満州地域を旅行した一部の韓国人が公然と「満州は韓国の土地」と叫ぶ姿が中国側を刺激したりもした。

特に抗日闘争史の研究でも、満州地域の韓国人の活躍を強調することに対して、「お前たちだけが日本と戦ったのか」と不満を表わす中国人が少なくないという。鳳梧洞戦闘記念式に参加したある要人は、「中国人が余計な誤解をしないよう気をつけるムードだった」と伝えた。

中国の地で展開した抗日闘争史を見つめる韓中両国の見解が完全に一致することはないだろう。しかし、共通の敵に対して共に血を流したという事実だけは歳月が流れても変わらない。互いへの信頼があるなら、長江の小さな支流程度のことは問題にならない。

キム・サンウン記者sukim@donga.com



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