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[オピニオン]文在寅・安哲秀の2回目の連帯が白紙化

[オピニオン]文在寅・安哲秀の2回目の連帯が白紙化

Posted May. 21, 2015 07:25,   

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最大野党新政治民主連合の安哲秀(アン・チョルス)議員が2012年、大統領選挙に立候補した当時、側近らが今年1月に発売した本「安哲秀はなぜ?」には、候補一本化のエピソードが数多く出ている。「文在寅(ムン・ジェイン)候補側は、安哲秀の辞退後、最初は『今回の大統領選挙は我々に任すべきだ』というようなニュアンスを主張した。1週間ほど過ぎて、支持率が大幅に下がると、安哲秀に支援を要請した。しかし、安哲秀が主張した新政治の価値や名分は聞こうともせず、ただ、文在寅の選挙運動の日程に合わせて、手を組んで歩き回るような、顔マダム(客寄せパンダ)だけを務めてほしいということだった。

◆この本では、「親盧(親盧武鉉)の強硬派と文在寅議員は、自分たちだけが結集すれば、なんとかできるという井の中の蛙のような行動を見せている」という批判も出ている。安代表の参謀らの間では、「安哲秀責任論」を提起した親盧陣営への不信感が少なくない。安議員が昨日、「超派閥の革新機構」の委員長を引き受けてほしいという文代表の要請を拒否したのも、このような空気とも無縁ではない。安議員が文代表から要請を受けた19日、即座で拒否事実を発表しなかったのは、革新委員長の人選が終わるまで発表を待ってほしいという文代表の要請があったためといわれており、それなりに文代表の面子に配慮したことになる。

◆安議員が委員長職を受け入れたなら、先の大統領選挙に続いて、文在寅・安哲秀の2回目の連帯が成立しただろう。文代表は、安哲秀の革新機構を打ち出して非盧たちの辞退攻勢を突破し、安代表は、昨年の共同代表時代に続いて、党内での影響力確保のためにもう一度チャンスを手にできただろう。今は、文代表と共に党を立て直す役割を果たすことで、脆弱な党内基盤を拡大すべきだというアドバイスもあったという。

◆しかし、安代表は崖っぷちに立たされている文代表を支援しても、結局、見捨てられるだろうという慎重論に傾いたようだ。文代表の辞退や親盧覇権主義の清算を要求している党内の声をなだめるための機構を引き受け、顔を立たせた後、失敗の責任を負わされる負担を甘受する必要はないと判断したのだ。親盧同士で独走し、必要な時だけ手助けを求める文在寅のリーダーシップがぶつかった限界だ。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com