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[オピニオン]旧統進党候補の「ドミノ辞退」

[オピニオン]旧統進党候補の「ドミノ辞退」

Posted April. 21, 2015 07:26,   

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ソウル冠岳(クァンアク)乙は、1988年に実施された第13代総選挙以降、与党セヌリ党の候補が一度も当選したことがない。民正党、民自党、ハンナラ党に党名を変えながら行われた7回の選挙で、「保守政党の墓」と言っても過言でなかった。しかし、今回の4・29再補欠選挙では、国民の会の鄭東泳(チョン・ドンヨン)前議員の出馬で野党の票が割れ、セヌリ党候補(呉晨煥)が当選する可能性が過去のどの選挙よりも高まった。新政治民主連合の鄭泰浩(チョン・テホ)候補が約30%の支持率を得るなか、鄭東泳候補が追撃する薄氷のレースを展開している。

◆しかし、「成完鍾(ソン・ワンジョン)リスト」が出てきたうえ、旧統合進歩党(統進党)の李相奎(イ・サンギュ)前議員が20日に辞退し、様相が変わりつつある。李氏は、野党候補の誰を支持するのかという質問に沈黙した。新政治民主連合、国民の会いずれも李氏と距離を置いたからだ。2012年の総選挙で新政治民主連合の前身である民主統合党と統合進歩党が野党連帯を図ったことを考えると隔世の感がある。野党連帯によってバッジをつけた李氏は、「(野党の団結を)求めたが、誰も答えず、私と一緒に写真を撮られることも恐れた」と話した。

◆辞退の前、李氏は2%を少し超える支持率だった。呉候補と野党の2人の鄭候補が薄氷の勝負を繰り広げているため、李氏の支持票の行方が勝負に影響を与える可能性がある。過去の総選挙の得票率を見ると、与党はここで少なくとも33.3%以上の得票率を記録した。金武星(キム・ムソン)代表は、「候補一本化に進めば、過去の前轍を踏むことになり、望ましくない」と述べた。

◆京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)の中院(チュンウォン)も、セヌリ党の申相珍(シン・サンジン)候補と新政治民主連合の鄭煥錫(チョン・ファンソク)候補が誤差内で接戦を繰り広げている。2桁の支持を得る旧統進党の金美希(キム・ミヒ)候補の進退は、勝負を決定的に分ける変数だ。新政治民主連合からは金候補の辞退を求める露骨な発言が出ている。金候補の当選の可能性が低いと判断されれば、終盤に「ドミノ辞退」が起こる可能性も排除できない。金候補側は「辞退はない」と言うが、状況がどう変わるか予断を許さない。

崔英勲(チェ・ヨンフン)論説委員 tao4@donga.com



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