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[オピニオン]ヒラリー氏の2度目の大統領選挑戦

[オピニオン]ヒラリー氏の2度目の大統領選挑戦

Posted April. 14, 2015 07:12,   

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クリントン夫妻が自動車にガソリンを入れるためにガソリンスタンドに立ち寄った。驚いたことに、ガソリンスタンドの主人がヒラリー氏の昔の恋人だった。ビル・クリントン元大統領が、「いい結婚をした。私と出会ってファーストレディになったのだから」と言った。ヒラリー氏が言い返した。「私があの人(ガソリンスタンドの主人)と結婚したなら、あの人が大統領になったでしょう」。ヒラリー・クリントン前国務長官がどれほどすごい人物かを語る米国式のジョークだ。

◆ヒラリー氏は、内助とボランティア活動に努めた他のファーストレディとは異なる行動を取ってきた。ビル・クリントン氏が候補の時、「私に投票すれば2つを得ます(Two for one)」という選挙キャンペーンを展開するほど、ヒラリー氏は有能な弁護士だった。大統領になると、ビル・クリントン氏は、ヒラリー氏に医療保険の改革を任せた。オバマ大統領が改革したオバマケアと大差ない全国民保険だが、当時共和党が掌握していた議会は急進的という理由で否決し、ヒラリー氏には「出しゃばり」というイメージだけがついた。

◆ヒラリー氏を助けたのはルウィンスキー・スキャンダルだった。内心憤りを覚えただろうが、ヒラリー氏は夫のそばを離れず、共和党の攻撃を「陰謀」と追い詰めた。この堂々とした態度と国政経験は、ニューヨーク州上院議員に出馬する政治的資産になった。政治家として成功したヒラリー氏は、2008年に大統領選挙に挑戦したが、「チェンジ」を訴えたオバマ候補に押され、民主党予備選挙で敗北する。米国初の黒人大統領になったオバマ大統領は、ヒラリー氏を国務長官に任命し、同志に引き込んだ。

◆ヒラリー氏が12日、大統領選への2度目の挑戦を公式に宣言した。野心満々で貴族的な「優秀すぎる」イメージが敗因だと考えたのか、今回はツイッターの動画を通じて「中産層守護」を自認し、謙虚に登場した。8年前よりも経歴と経験は華やかになったが、今ではあまりにも大きな名声と高齢(68才)が重荷だ。しかし、米国でこれだけの経験を持つ女性が出てくるには今後100年はかかるという話もある。ヒラリー氏が米国初の女性の大統領、夫婦共に大統領になるのか、米国の選挙ドラマがおもしろくなっている。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com



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