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[オピニオン]オードリー・ヘップバーンの息子、「セウォル号記憶の森」を造成

[オピニオン]オードリー・ヘップバーンの息子、「セウォル号記憶の森」を造成

Posted April. 13, 2015 07:12,   

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米国の映画女優ミア・ファローは、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)でも美しい。ファローは、アフリカや中東で起こっている紛争の惨状を伝え、難民への支援に奔走する。スーダンやコンゴ民主共和国などに行って、難民を支援する。先週には、「イスラム国」とシリア政府軍の戦闘にまきこまれて苦しんでいる難民の情報をツイッターに書き込み、関心を呼びかけた。ファローなど有名人30人は、各国の首脳に世界の貧困人口を半分に減らすための行動を求める「アクション2015」キャンペーンを行っている。

◆オードリー・ヘップバーンはファロー以上に世界を駆け回って救護活動を行い、1993年に亡くなった。「ローマの休日」、「ティファニーで朝食を」で多くの人々の記憶に残っている女優だ。母親の精神を受け継いだのか、彼女の息子がセウォル号遺族に手を差しのべた。長男のショーンは9日、ソウルで遺族を慰めるために「セウォル号記憶の森」を造成すると発表した。「記憶の森」は、彭木(ペンモク)港から4.16キロ離れた全羅南道珍島郡白洞(チョンラナムト・チンドグン・ペクトン)の無窮花東山に造成される。

◆ヘップバーンの家族が珍道郡民と共に作る追悼の森は、16日にセウォル号沈没事故から1年を迎える遺族に大きな慰めになるだろう。ショーンは、「枯れていく花よりも、自然と共に残る森を遺族に贈る」と話した。昨年11月から今年3月まで、ソウル東大門(トンデムン)のデザインプラザで、「ビューティー・ビヨンド・ビューティー」をテーマにヘップバーンの女優人生とユニセフ親善大使として活動した人生にスポットライトを当てる展示会も開かれた。

◆ヘップバーンは死去直前のクリスマスの時、サム・レヴェンソンの詩、「時を越えた美しさの秘密」を遺言のように家族に聞かせた。この詩を引用して、干からびた世の中で温情を分け合おうと呼びかけるネットユーザーも増えている。「人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。ひとつの手は、自分自身を助けるため、もうひとつの手は他者を助けるために」

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com



hnbhang@donga.com