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[オピニオン]東橋洞系の複雑な4・29選択

[オピニオン]東橋洞系の複雑な4・29選択

Posted April. 04, 2015 07:19,   

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金大中(キム・デジュン)元大統領の直系師団だった東橋洞(トンギョドン)系は、野党新政治民主連合の2・8党大会で、党代表と大統領選候補の分離論を打ち出した朴智元(パク・チウォン)議員を支援した。李姫鎬(イ・ヒホ)夫人まで乗り出して、「必ず成功させるべきだ」と口ぞえした。朴議員は権利党員や一般党員の投票では勝ったが、国民対象の世論調査で文在寅(ムン・ジェイン)氏に負けて苦杯を喫した。その後、東橋洞系から、それまで抑えていた感情が爆発した。「親盧系(親盧武鉉氏系)は毎回世論調査に手を加え、自分たちだけですべてのことをやろうとして、党を駄目にしている」「盧武鉉大統領を生み出した新千年民主党を潰し、北朝鮮への送金を巡る特別検察官捜査で南北関係を壊した人たちではないか」。

◆先月31日、東橋洞系が金元大統領のお墓を参拝した席で、李訓平(イ・フンピョン)元議員が、「4・29再選・補欠選挙で権魯甲(クォン・ノガブ)新政治連合顧問が、新政治連合の文代表を支援したことに賛成する人は手を上げなさい」と話した。60人余りの中で1人もいなかった。「支援すべきではない」という言葉には全員が手を上げた。権氏は、新政治連合を離党して今回の選挙に立候補を表明した鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏や千正培(チョン・ジョンベ)氏を批判し、新政治連合を支援する意向を表明したが、東橋洞系のメンバーたちの考えはこのように違っている。

◆権氏は5日、「長老との会話」の形で文氏と席を共にしながら支援に乗り出す構えだ。東橋洞系としては、金大中党を潰して親盧系のヨルリンウリ党の立党を主導した鄭東泳、千正培両氏の肩を持つべき理由も無い。特に、権氏の支援で成長していながら、金元大統領の面前で権氏の政界引退を要求した鄭氏を、権氏は「許した」とは言っているが、その本音は依然複雑だろう。

◆文氏と新政治連合が、「今回の選挙で勝利すれば、自分たちでうまくやったから勝ったと大声で張り、東橋洞の支援にも関わらず敗北すれば、『今は東橋洞系の効き目など消えた』と言い張る声が出るはずだ」というのが東橋洞系関係者たちの見方だ。文氏がこのような不信を解消できる真剣さや政治力を発揮できるかどうか分からない。東橋洞系が果たして今のように、反盧系を旗印に掲げて、一糸乱れずの行列を引き続き維持できるかどうかも未知数だ。

朴成遠(バク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com