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[オピニオン]脳がセクシーな男

Posted March. 27, 2015 07:22,   

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脳がセクシーな男を意味する「脳セク男」が流行っている。その流行は放送が牽引している。tvNの番組「ザ・ジニアス:ゲームの法則」は、出演者らが複雑な問題を解決していくサバイバル番組だ。プロゲーマー出身のホン・ジンホがずば抜けた頭脳プレーでトップにつき、「脳セク男」に浮上した。「フンナム」(格好いい男)や、「チャドナム」(冷たい都市の男)、「カドナム」(がさつな都市男)など、女性のロマンが投影された男を指す言葉が多いが、明敏な頭脳が登場したのは興味深いことだ。

◆tvNはこの勢いに乗って、「脳セク男の時代:問題的男」という番組を始めた。ここにはIQが148の男ややKAISTの博士課程の男、工学部の秀才などが出演している。芸能人のチョン・ヒョンム、シカゴ大学出身で四字熟語が堪能な留学生のタイラー・ラッシュが代表的な「脳セク男」だ。「脳セク男」は、韓国だけで流行しているものではない。ドラマ「シャーロック・ホームズ」や映画「イミテーションゲーム」の主人公を演じた英俳優「ベネディクト・カンバーバッチ」は二枚目とはいえないが、ユニークな魅力を持っている「脳セク男」だ。

◆なぜ、「脳セク男」だろうか。整形手術で誰もが容姿を変えることのできる社会で、男は容姿だけでは競争力を持つことができない。高学歴で経済力を備えた女性たちが、頭が切れて会話のできる男を、理想型と見始めたことを意味している。「脳セク男」はただ頭のいい男ではなく、主観がはっきりしていて、話術に優れ、ユーモア感覚を持っている男を意味する。頭がよく「ユーモア溢れる男」から魅力を感じる女性心理が反映された社会現象だ。

◆国立国語院が2013年7月から1年間、139のオフライン大衆媒体に登場した新語334個について調査して発表したが、「脳セク男」が含まれていた。「脳セク男」だけでなく、「ヌンプ族」(福祉が必要だと思っているが、増税には反対する階層)や「クムサパニョ」(あっという間に恋に落ちる女)など、特定の行動様子を示す人を指す用語が27%もあった。「脳セク男」という不思議な用語が生命力を得て、正式に辞書に載るかどうか気になる。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com