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[オピニオン]大学生歓迎会でのセクハラ

[オピニオン]大学生歓迎会でのセクハラ

Posted March. 12, 2015 07:24,   

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昨年3月に初公演された「ミスターショー」は、19歳以上の女性のみが見られる公演であるが、総観覧客が10万人を突破した。たくましい筋肉質の男たちが、淫靡な動作やダンスで女性観客を楽しませたためだ。「ミスターショー」は、自分の金を払って、それが好きな人たちが出向いて見るエロチックな公演だ。男性たちも、水着姿の女性たちのヌードショーを楽しんでいるのだから、女性に限ってやっていけないなんてことなどないだろう。しかし、大学新入生の歓迎会やサークルの集まりで、性的ジェスチャーや会話を強要された時は、話が違う。

◆最近、西江(ソガン)大学経営学部の新入生歓迎会で、男の先輩たちが新入生の女子大生たちに、セクシーダンスを強要したことが明らかになった。先月、江原道(カンウォンド)のリゾートで行われたオリエンテーション後のコンパで起きた出来事だ。学生たちが配置された部屋の名も、アダルトビデオのタイトルのように、「アイラブ乳房」、「小さくても触って部屋」などと、恥ずかしいばかりだ。「新入生の女子学生は、腰を振るなどセクシーダンスをするべきだ」などのルールに違反すれば、酒を飲まされる罰則もあった。先輩を名指して、性関係を暗示する表現で「私と一緒にラーメン食べに行く?」と言わされるルールもあった。

◆大学の歪んだ性文化は根深い。1980年代の学生運動圏では、家父長的な意識に浸って、女性を性的対象化する行動をよく目にした。当時は、皆見て見ぬふりをしていたが、民主化後、フェミニストたちによって運動圏のマッチョ的風土は俎上の上った。毎年、新入生歓迎会で酒による事件事故が後を絶たず、昨年は、慶尚北道慶州(キョンサンブクド・ギョンジュ)で、大規模な安全事故まで起きた。学校内での開催や酒の無いイベントを目指すなど、変化は起きているがまだまだ遠い。

◆低俗なセクハラの新入生歓迎会は、とある学生が一昨日、校内のネットに暴露して明らかになった。多方面で男性を凌ぐ能力やプライドを持っているアルファガールの時代、新入生の女子大生たちが感じたであろう性的羞恥や侮辱は押して図るべし。波紋が広がると、学生会側は謝罪文を掲載したが、ネットユーザーたちからの批判が殺到している。男性先輩たちが飲み屋などで身につけた低俗なマッチョ文化など、後輩女子大生たちに押し付けることではなかった。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com