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[オピニオン]コスダックの活躍

Posted February. 07, 2015 07:24,   

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コスダック(韓国店頭株式市場)指数が急上昇している。5日は6年8ヶ月ぶりに600台を突破し、6日にも前日より上昇した604.13で取引を終えた。「借金してコスダックする」という言葉が流行っているほどだ。実際に借金をして取引する信用残高の規模は約3兆ウォンに拡大した。見込みのあるコスダック企業の株を買収して利益を出したという話もよく耳にするようになった。専門家の見方はいつも通り、「上昇基調は続く」と「乱高下する恐れがある」に分かれている。

◆コスダック市場は波乱万丈の歴史を持っている。有望な中小企業・ベンチャー企業の資金調達を目指して1996年に設立されたコスダックは、通貨危機直後のベンチャーブームで全盛期を迎えた。当時の代表銘柄だった「セロム技術」の株価は、2575ウォンから6ヵ月後には30万ウォンへと120倍も急騰した。「未来と人」は冷蔵庫の要らない「冷却缶」で大人気を集めた。しかし、いずれも長続きはしなかった。多くの場合、実績が伴わず、株価は暴落した。被害を被るのは、勢いにつられて株式を買ってしまった小口の投資家だった。

◆長い間コスダックは「合法的な賭場化」していた。企業の代表らは、株価操作や横領、背任で投資家の信頼を失うことがしばしばあった。証券会社の職員すら周りの人に「詐欺に遭いたくなければ、コスダックには手を出すな」と言っていたほどだ。NHNやLGテレコム、アシアナ航空のような優良企業は、コスダックからコスピー(韓国総合株価指数)に上場市場を移行した。最近コスダックが再び活気を戻しつつあるのは、上場企業の財務健全性が向上し、多少なりとも市場の透明化が進んだからだ。

◆活発な入れ替わりも重要な要因と言える。コスピーで7年前と現在の時価総額トップ10企業があまり変わらないのに対し、コスダックは大きく入れ替わった。08年に上位にあったメガスタディやハナルテレコム、テウンが姿を消し、ダウムカカオやセルトリオン、パラダイス、東西(トンソ)などが新たなトップ5に浮上している。ヘルスケアやバイオ・製薬、文化コンテンツ、インターネットのような未来成長産業も目立っている。新産業・次世代企業の成長は、健全な市場経済には欠かせない。コスダックが、今のマイクロソフトやグーグル、アップルを作り上げた米ナスダックのようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。

申然鐏(シン・ヨンス)論説委員 ysshin@donga.com