Go to contents

[オピニオン]民情首席秘書官の人選難

Posted January. 13, 2015 07:12,   

한국어

どの政権も大統領民情首席秘書官は大統領と緊密で、信頼できる人を任命した。民心を把握する本来の役割と大統領の側近や親戚を監視し、公職規律を守る敏感性のためだ。ある元老政治家は、「大統領民情首席室が十分に役割を果たすことができなければ、政権は成功できない」と話した。側近や親戚の腐敗と不正が明るみになり、歴代政権が急速にレイムダックに陥ったことを見ても、民情首席室の役割がどれほど重要か分かる。

◆朴槿恵(パク・クンヘ)政府の民情首席3人は、在任1年も経たずして不名誉の退陣をした。金英漢(キム・ヨンハン)7ヵ月、洪景植(ホン・ギョンシク)10ヵ月、郭尚道(クァク・サンド)6ヵ月。公職規律を確立しなければならない民情首席室が、「チョン・ユンフェ文書」流出問題の直撃弾を受け、ふらついている。検察の周囲では、「今は検察出身が民情首席になることは難しい」という。能力と資格を兼ね備えた人は推薦されても手をふって固辞するという話まである。

◆金英漢前民情首席は、朴大統領と単独で会ったことがなく、文書調査の過程でも空回りしたという。朴大統領は12日、新年会見で、彼の国会出席拒否が正しいわけではないが、抗命ではないかのように話した。しかし、検察関係者たちは、「2013年の国政監査の時、尹錫酇(ユン・ソンリョル)部長検事と鉠永昆(チョ・ヨンゴン)ソウル中央地検長の衝突を連想させることがまた起こった」と困惑した。金淇春(キム・ギチュン)秘書室長と金前首席の対立説が流れ、民情首席の立場がいかに脆弱かが露になり、後任の人選が一層難しくなる見通しだ。

◆民情首席の役割と機能を明確に提示する責任は、朴大統領にある。元検察総長のある法曹関係者は、「民情首席の格を上げ、役割を明確に提示しなければならない」と解決策を提示した。民情首席が対面報告を随時できるようにし、過去の政府の「王首席」のように格を上げる必要があるということだ。そうしてこそ、大統領の側近や親戚の不正を事前に所信をもって報告し、予防することができる。任期末まで共にする民情首席を探すことは、政権の成功のためにも切実だ。

崔英勲(チェ・ヨンフン)論説委員 tao4@donga.com